候補者選びの段階から大揉めに揉めた富山1区
自民党は今回の総選挙で全国289選挙区のうち285選挙区に公認候補を立てたが、候補者選びの段階から大揉めに揉めたのが富山1区だ。「不適切党員登録問題」が発覚した自民前職の田畑裕明氏は選挙区で公認されず比例単独候補となり、自民党は神奈川が地盤で昨年の参院選で落選した中田宏・元参院議員を急遽擁立した。中道改革連合からは前職(前回は比例復活当選)の山登志浩氏が出馬し、参政党新人の斉藤匠氏、共産党新人・青山了介氏とあわせて4人の戦いとなった。
実は、中田氏は読売新聞が「首相、衆院解散を検討」(1月10日付)と高市早苗・首相の通常国会冒頭解散をスクープし、各党が選挙準備に入っていた1月16日の閣議で内閣府大臣補佐官に任命されている。
役割は自民党総裁選で「チームサナエのキャプテン」を務めた高市側近の小野田紀美・経済安保相の補佐とされているが、選挙活動でとても補佐する時間があるようには見えない。政治部記者は言う。
「中田さんはわずか4日間の候補者選考で選ばれた。高市首相と同じ松下政経塾出身で、首相に近い。スキャンダルを抱える田畑氏では戦えないと候補者を探していた県連と、高市チルドレンを増やしたい首相の利害が一致した人選でしょう」
富山1区の自民党選対幹部は、「確かに急な解散だったから本来なら1か月くらいかける候補者選考を4日でやった。総理の意向があったかどうかはわからないが、最終候補に中田さんと今回比例から出馬することになった新人の古井康介さんが残り、ガチンコの決戦投票で決まった」と語る。
