ビジネス

サラリーマンから個人事業主まで すぐにわかる年金の仕組み

 公的年金は、「国民年金」「厚生年金」「共済年金」の3種類と、「厚生年金基金」などの各種基金で構成される。3種類の公的年金のどれに加入するかは職業で決まる。民間サラリーマンは、「第2号被保険者」と呼ばれ、いわゆる「1階部分」として国民年金、「2階部分」として厚生年金に加入。「3階部分」が厚生年金基金で、企業が個別に金融機関と契約し、社員の保険料の運用を外部委託する。

 厚生年金の保険料は給料から天引きされ、会社勤めの間は退職するまで加入が義務だ。

 受給額は1階部分と2階部分に対応し、2つの部分で構成される。1階に対応するのが「基礎年金部分」で、加入期間によって決まる。40年加入で満額の約80万円(年額)が受け取れる。

 2階に相当する「報酬比例部分」は、現役時代の報酬に比例して決まる。平均月給が35万円という平均的な人で、月額7万円余りになる。

 自営業者や医師、弁護士など個人事業主は「第1号被保険者」と呼ばれ、20歳から60歳まで国民年金に加入することが義務だ。現在の保険料は月々1万5040円。受給額は先に述べた厚生年金の基礎年金部分と同じで、40年間の加入で満額の年間約80万円が受け取れる。

 国民年金にも国民年金基金と呼ばれる「2・3階部分」がある。都道府県別や職業別に組織され、自由に加入口数や加入年数を選べる。

 厚生年金、国民年金、そして公務員向けの共済年金を、合算して最低25年加入していないと年金を1円ももらえない点には注意したい。なお、1994年と2000年の制度改正で、厚生年金の受給開始が60歳から65歳に段階的に引き上げられることになった。

※週刊ポスト2013年9月20・27日号

関連記事

トピックス

ビエンチャン中高一貫校を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月19日、撮影/横田紋子)
《生徒たちと笑顔で交流》愛子さま、エレガントなセパレート風のワンピでラオスの学校を訪問 レース生地と爽やかなライトブルーで親しみやすい印象に
NEWSポストセブン
鳥取の美少女として注目され、高校時代にグラビアデビューを果たした白濱美兎
【名づけ親は地元新聞社】「全鳥取県民の妹」と呼ばれるグラドル白濱美兎 あふれ出る地元愛と東京で気づいた「県民性の違い」
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
『ルポ失踪 逃げた人間はどのような人生を送っているのか?』(星海社新書)を9月に上梓したルポライターの松本祐貴氏
『ルポ失踪』著者が明かす「失踪」に魅力を感じた理由 取材を通じて「人生をやり直そうとするエネルギーのすごさに驚かされた」と語る 辛い時は「逃げることも選択肢」と説く
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン