芸能

前立腺がん北村総一朗 22才下妻のため長生き計画立てていた

<おそらく、私にとって最後になるだろうこの舞台を、一人でも多くの人に見て貰いたい>

 9月5日、北村総一朗(78才)は14年ぶりとなる劇団の舞台『本当のことを言ってください。』について、始めたばかりの自身のブログにそう綴っていた。しかし、その約2週間後の20日、舞台降板を発表。前立腺がんの手術のためだった。

 実は8月中旬、北村は都内の病院で前立腺ポリープの内視鏡手術を受けていた。ブログでは時折、体調不良を思わせる記述が…。

<若い頃から遠くで聞こえてはいたが、年を重ねるにつれて、死神くんから度々話し掛けられる>(9月3日)

 前立腺の全摘出手術を医師から告げられたのは、その直後のことだったという。

「早期発見でしたし、最初は“絶対に舞台に立つ”と北村さんは言い張っていたんです。でもすぐに降板を決めたのは奥さんのためでした。“何が何でも、一日でも長く生きなければ”って…」(舞台関係者)

 そんな彼の転機は50才。仕事に悩み、飲み明かす日々で急性肝炎を患い入院してしまったのだ。その時、看病を頼んだのが同じ劇団の22才年下の後輩女優・磯辺万沙子(56才)だった。

「当時、万沙子さんは北村さんの近所に住んでいて、ほぼ毎日病院に通っていました。そこからつきあい始めて3か月後に結婚するんですが、プロポーズは病院のベッドの上からだったそうですよ」(前出・舞台関係者)

 愛する妻への思いから仕事にも精を出し、1997年、61才でドラマ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)に出演し、小野武彦(71才)、斉藤暁(59才)らとともにスリーアミーゴスとして大ブレークした。

 仕事も家庭も順調ななか、北村はこんな思いを強くしていった。

「女性は男性より約10年平均寿命が長いから、ぼくが死んでから女房は30年生きなきゃいけない。だから長生きしようと思う」

 そんな考えのもと、北村は、長生き計画を即実行していった。急性肝炎から断っていた酒に加え、たばこもやめた。磯辺も夫の健康には人一倍気を遣ってきた。

「“年をとって、足腰がダメになると、今の所では無理だから”と住んでいた高層マンションから一軒家へ引っ越して、北村さんが嫌がる青汁も毎日飲ませていましたよ」(北村を知る人)

 そんななか、発覚した前立腺がん。ふたりのショックは計り知れないものだった。

「あの夫婦はお子さんもいませんし“運命共同体”。どちらか一方が欠けたらだめなんです。それだけに、北村さんに万が一のことがあったときの万沙子さんが心配です」(前出・知人)

 酒断ち、禁煙、降板、手術…。北村の生への執着は何よりも妻のためだった。

※女性セブン2013年10月10日号

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