ライフ

漫画から名付けた石巻焼きそば店『味平』 原作者来店し公認

 3.11東日本大震災の被災地、宮城県石巻市は、コラムニストの木村和久さんが高校卒業までを過ごした地。今回は木村さんが、学生時代によく食べたという懐かしの石巻焼きそばについてレポートする。

 * * *
 門脇地区の津波で空き地だらけになった一角に、きれいなお花畑になっているエリアがあります。これはキッチンカーで石巻焼きそばを作っている尾形勝寿さんが、少しでも街をきれいにと思って作り始め、今ではたくさんのボランティアが花を育ててくれてます。

 尾形さんは、夫婦でラーメン店を営んでいたのですが、奥さんを津波で亡くしてしまいます。ところがある日、奥さん愛用のヘラが出てきて、これまたびっくり。これで再び焼きそばを焼けということなのかと、一念発起。車の手配などをして、焼きそば屋さんを始めたそうです。

 石巻焼きそば、二度蒸しした茶色い麺が特徴で、それに魚系のスープと目玉焼きの半熟が絡み、独特の味を出してます。私にとっては懐かしい茶色い麺。よく学校帰りに焼きそばを食べてましたが、改めて見ると、結構茶色いんだなと妙に感心します。

 尾形さんの店は「味平」といいますが、それは人気漫画『包丁人味平』から、拝借したものです。ところが、ある日、本物の原作者ビッグ錠さんがやって来て、絵を描いてくれて公認のお店となったのです。

 尾形さんのお店は、大火災になった門脇小学校の近くにあり、付近は殺風景な空き地ばかりです。昔はたくさん人が住んでいた住宅地だったのに、と思うとすごく寂しいです。

 尾形さんの店が、この殺風景なエリアを明るく照らす灯台なんだなと、改めて認識した次第。また戻ったら訪ねてみます。それまで街を明るく照らしててくださいね。

※女性セブン2013年10月17日号

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン