スポーツ

ついに入閣実現で未来の「阪神・掛布監督」の可能性が浮上

 広島に“下克上”を喰らってシーズンを終えた阪神に、いよいよ“ミスタータイガース”が復帰するのか。掛布雅之氏(58)の名前がメディアを騒がせている。

 阪神がクライマックスシリーズで敗退した翌日、関西のスポーツ紙の1面には、『掛布氏入閣要請』の文字が躍った。阪神が打撃部門のテコ入れとして、OBの掛布氏を打撃アドバイザー役として招聘するというものである。 阪神OBの1人が語る。
 
「臨時コーチは本人が快諾。秋のキャンプから指導にあたり、来年は二軍を中心に教えることになるようだ。最近は鳴尾浜(阪神の二軍球場)にもちょくちょく顔を出していたからね。昨年は甲子園のイベントを手伝ったり、今年はタイガース関係の会社が手掛ける野球中継の解説をするようになったりと、阪神との距離が縮まってきている」
 
 掛布氏は1985年にはバース、岡田彰布とクリーンアップを組んで球団初の日本一に貢献。現役時代は本塁打王3回、打点王1回を獲得した。しかし引退後は、一度もタテ縞のユニフォームを着ることはなかった。
 
「原因は、1987年に飲酒運転で現行犯逮捕されたことです。阪神は親会社が公共交通機関のため、交通事故や交通違反者には厳しい。特に当時の久万俊二郎オーナーの怒りは凄まじかった」(当時を知る在阪スポーツ紙記者)
 
 掛布氏はその1年後の1988年に33歳の若さで引退。その後、阪神から離れるように読売グループに接近し、読売テレビとスポーツ報知の解説者となったことも、タテ縞から遠ざかる一因となった。また個人的な事業が失敗して、巨額の負債を抱えて自己破産したことがメディアで報じられたことも追い打ちをかけた。
 
「そのため久万さんの目の黒いうちは監督の目はない、というのがOBを含めた周囲の見方だった。だがその久万さんが2011年に亡くなった。それから2年が経ち、“禊ぎ”が済んだということだろう」(前出のOB)
 
 今後、本格的に復帰することはありうるのか。
 
「いま阪神は“千葉人脈”が強い。和田豊監督や中村勝広GMがともに掛布氏と同じ千葉出身で、特に中村GMは掛布氏のよき理解者といわれています。オリックスの監督時代にも掛布氏を臨時コーチに招聘しているくらいですからね。
 
 それに“ポスト和田”に挙がるOBは掛布氏くらいしかいない。真弓明信氏の再登板はないし、優勝経験のある岡田氏もオリックスでミソをつけた。掛布氏が戻ってくる可能性はゼロではない」(スポーツ紙デスク)
 
 遅れてきた大物OBが、いよいよ甲子園の土を踏む日は近い!?

※週刊ポスト2013年11月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
資産2.8億円、配当収入年700万円の億り人・ペリカン氏が経験した大失敗 値動きの激しい銘柄に集中投資してリーマン・ショック時は8000万円の資産が4分の1に激減
資産2.8億円、配当収入年700万円の億り人・ペリカン氏が経験した大失敗 値動きの激しい銘柄に集中投資してリーマン・ショック時は8000万円の資産が4分の1に激減
マネーポストWEB
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
羽生結弦が主催するアイスショーで、関係者たちの間では重苦しい雰囲気が…(写真/AFLO)
《羽生結弦の被災地公演でパワハラ告発騒動》アイスショー実現に一役買った“恩人”のハラスメント事案を関係者が告白「スタッフへの強い当たりが目に余る」
女性セブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
『ここがヘンだよ日本人』などのバラエティ番組で活躍していたゾマホンさん(共同通信)
《10人の子の父親だったゾマホン》18歳年下のベナン人と結婚して13年…明かした家族と離れ離れの生活 「身体はベナン人だけど、心はすっかり日本人ね」
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン