死後16年が経っても、今なお英国民の心に生き続ける伝説のプリンセス・ダイアナ元妃(享年36)。そんなダイアナ元妃を誰よりも愛しているのが長男・ウイリアム王子(31才)・キャサリン妃(31才)夫妻だろう。キャサリン妃は今年7月22日、ダイアナ元妃がウイリアム王子を産んだロンドン市内のセント・メアリー病院で、王位継承順位第3位となる長男・ジョージ王子を出産した。
尊敬するダイアナ元妃のために、王子夫妻はある計画を立てていた。10月23日、ジョージ王子の洗礼式がロンドン市内のセント・ジェームズ宮殿で行われる。
「これまで王位継承者の洗礼式はバッキンガム宮殿で行われるのが慣例でした。セント・ジェームズ宮殿は、バッキンガム宮殿に比べると小さい宮殿で、未来の国王の洗礼式にしては地味な印象は否めません」
と話すのが英王室に詳しいジャーナリスト・多賀幹子さん。それでもウイリアム王子夫妻が、同宮殿を選んだのにはダイアナ元妃が深く関係していた。
「1997年、事故で亡くなったダイアナ元妃の遺体は、パリからセント・ジェームズ宮殿に運ばれて、葬儀までここに安置されました。まだ15才だった王子は、母との最後の時間をこの宮殿で過ごしたわけなんですね。ですから、“ダイアナ元妃と共に”といいますか、“天国のダイアナ元妃にも洗礼式に出席してほしい”という祈りを込めて、この宮殿での洗礼式を決めたようです」(前出・多賀さん)
ダイアナ元妃への愛から前例をくつがえす洗礼式となるようだが、もうひとつ王子夫妻が“改革”を行った点がある。
「今回の洗礼式には、エリザベス女王やチャールズ皇太子夫妻は招待していますが、叔父や叔母であるアンドリュー王子(53才)やアン王女(63才)といった親族は呼ばないそうです。その代わりに学生時代の友人を招いているんです。
これは王子夫妻の形式や肩書を優先せず、心のこもったお祝いをしてほしいという願いが込められているのではないでしょうか」(前出・多賀さん)
“普通の子供と同じように”−−これがダイアナ元妃が願われた子育てだったが、キャサリン妃もダイアナ元妃を手本としながら、自己流の王室改革を実践しているようだ。
※女性セブン2013年11月7日号