芸能

TV局が仕切り力を重宝するみのもんたと堺正章は好対照との評

 次男が窃盗未遂事件で逮捕されたことで、報道番組『朝ズバッ!』『サタデーずばッと』(TBS系)を降板したみのもんた(69)だが、バラエティ番組『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)の司会は継続する。謝罪記者会見でも、雄弁に語るなど“しゃべりの達人”ぶりを改めて世間に示した。みのの司会業については、業界関係者の評価は高い。テレビ局制作スタッフが解説する。

「普通のMCですと、とかく収録が延びがちになります。短くても、だいたい放送時間の倍くらいカメラを回します。でも、みのさんは倍に満たないことも多い。ゲストに話を振って、『尺(時間)的に十分だな』と思ったら、そこで切る。編集マンのような仕切りをします。スタッフは助かりますよ。

 1時間番組で3~4時間も収録すると、どこを切るか編集で悩む。1つの話を長くすると、ある程度尺を使わないとわかりづらい。かといって、そんなに1つの話に尺を費やせない。みんな悩むんです。だから、みのさんの収録はありがたいし、重宝されるんですよ」

『朝ズバッ!』はもちろん、文化放送の局アナ時代やフジテレビの『プロ野球ニュース』などで、時間にシビアな生放送を担当してきた経験も大きいのかもしれない。

「みのさんは編集なしでも、ほとんど完成するくらい時間調整がうまい。ただ、難点を挙げれば、芸人などを泳がして、さらなる盛り上がりに発展することは、他の司会と比べれば少ないかもしれません。『これで十分』と考えたら、まさにズバッと切りますからね。ダラダラとしゃべる発想がないのかもしれません。芸人にとっては、物足りない面もあるでしょう。

 たとえば、同じ大御所でも、堺正章さんとは好対照です。自分がやりたいだけやるから収録が長くなる反面、1つの話が思わぬ盛り上がりを生み、番組が面白くなることも少なくありません。どちらも、長所の裏返しは短所、短所の裏返しは長所、といったところでしょうか。

 みのさんへのバッシングは当分続くでしょうが、いずれ“みのもんたの逆襲”はあると思いますよ」(同前)

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