ライフ

「R−1乳酸菌摂取でワクチンの効果アップ」との研究調査結果

新潟青陵大学看護福祉心理学部 鈴木宏教授

 今年4月、中国でヒトへの感染が確認された鳥インフルエンザ(H7N9)。政府は「生命や健康に重大な影響を与える恐れがある」として指定感染症とした。インフルエンザは、風邪と同じウイルス性の感染症でありながら、場合によっては重篤な危険を起こす可能性もある。その正体と対策について、インフルエンザを専門とする新潟青陵大学の鈴木宏教授に聞いた。

 そもそも、なぜ鳥インフルエンザが危険なのだろうか。

「インフルエンザは、ヒトや鳥だけの病気でなく、馬やアヒル、アザラシ、クジラなど、それぞれの動物種ごとの感染症です。普通ならヒトはヒト、鳥は鳥のインフルエンザにしかかかりませんが、豚だけはすべてのインフルエンザにかかります。鳥インフルエンザは、豚の体内で突然変異を起こし、ヒトに伝染する型になったと考えられます」(鈴木教授)

 今年確認された鳥インフルエンザ(H7N9)は特に病原性が高く、感染した人の致死率が34.8%と非常に高い。今のところ、ヒト・ヒト間の感染は確認されていないが、2009年に世界的に猛威を振るった新型インフルエンザの経験もあることから、WHO(世界保健機関)は、すでにその可能性も調査している。

■マスクだけではNG

 一方、日本では本格的なインフルエンザ流行を前に、すでに全国の学校などでインフルエンザの集団発生が確認されている。鈴木教授は、インフルエンザ感染を防ぐためには、次のような対策を複合的に行なうことが肝要と強調する。

【1】インフルエンザワクチンの予防接種
【2】他人との距離を2m以上空ける
【3】外出から戻ったらうがいと20秒以上の手洗いをする
【4】インフルエンザと思われる症状があれば出社禁止
【5】咳が出る時はマスクを着用する

 中でも最も有効とされるのが、インフルエンザの予防接種。

「ワクチンの有効性は7~8割程度とされます。しかしワクチンは予防だけでなく、感染した場合、症状を軽減し、回復を早めるという役割もあるのです」(鈴木教授)

関連記事

トピックス

お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
新キャストとして登場して存在感を放つ妻夫木聡(時事通信フォト)
『あんぱん』で朝ドラ初出演・妻夫木聡は今田美桜の“兄貴分” 宝くじCMから始まった絆、プライベートで食事も
週刊ポスト
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン