若い女子アナたちはチヤホヤされるばかりで、総じて生活感がない。ところが結婚・出産を経験すると、家計を預かることで主婦としての経済観念が芽生え、育児を通して社会問題についても関心ができる。待機児童の問題や、虐待死のニュースを報じるにしても、一言一言の説得力が違う」
若い小娘が「へぇ~、そうなんですね~」と適当な相づちを打つより、主婦である30代の女子アナが報じたほうが受け入れやすいのは想像に難くない。
もうひとつ、出産アナの活躍が目立つ背景には、「結婚しても女子アナが辞めなくなった」ことがある。
タレントやプロ野球のスター選手と結婚する女子アナは、「子育てしながらフリーとして適度に働く」という選択肢を選ぶパターンが多い。しかし近年では一般の会社員や同僚などと結婚する女子アナが増えており、「会社を辞めないほうが安定している」と、職場復帰を望むようになっているのだ。
※週刊ポスト2013年12月20・27日号