芸能

NHK大河ドラマ主人公・黒田官兵衛の生涯を松平定知氏が解説

中津城(大分県)で黒田勘兵衛に思いを馳せる松平定知氏

 NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』が本日開始する。今回のテーマは豊臣秀吉の軍師・黒田官兵衛。自ら「官兵衛好き」だという元NHKアナウンサー松平定知氏が、官兵衛とはどんな人物だったかを解説する。

 * * *
 官兵衛の人生を振り返ってみましょう。黒田家の出自は近江の国で、官兵衛の曾祖父の代に軍規違反で追放され、その後播州・備前に流れ着いたとされています。黒田家では先祖代々、メグスリノキという木から作る目薬の製法が受け継がれてきましたが、祖父が播州の広峯神社の護符と一緒に目薬を売ったことで、莫大な利益をあげました。その金を、備前の小寺家へ寄進して召し抱えられました。

 やがて父は小寺家の御着城の城代家老で出城・姫路城の城主になります。官兵衛はその嫡男として生を受けます。父に代わって城主になったのが22、23の時。「これからは信長の時代」と時流を読み、小寺家を説得して信長の傘下に入らせ、幾多の戦果も挙げました。しかし、荒木村重が謀反を起こしたため、官兵衛は単身その説得に向かいますが逆に捕まり、村重の城(有岡城)に幽閉されてしまいます。1年後に救出されたときには、髪は抜け落ち、足は萎えていました。

 しかし、この事件で秀吉との絆は強まりました。官兵衛は以後、(高松城の水攻めから明智光秀を討つべく山崎に戻った)中国大返しをはじめ存分に力を発揮。ついに秀吉に天下を取らせたのでした。

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン