芸能

「中森明菜の復活を一番望んでいるのは小泉今日子」と関係者

 数多のアイドルが「1980年代」にデビューを飾り、そして静かに消えていった。だが、狂乱の時代から20年以上過ぎたいまでも走り続けているのが中森明菜(48)、そして小泉今日子(47)の2人だ。ノンフィクションライター・安田浩一氏が、過去の小泉と明菜の関係について綴る。

 * * *
 小泉と明菜の二人は、意外にもウマがあった。明菜のマネージャーを務めた名幸(なこう)房則は言う。

「明菜はけっして人付き合いのいい方ではなく友人が少なかった。そんな明菜にとって数少ない友人の一人が、小泉今日子さんだったと思う」

 普段は自分のこと以外興味ないような素振りを見せつけながら、小泉のことはいつも気にかけていた。仕事で忙しい明菜の代わりに、名幸は小泉に誕生プレゼントを届けにいったこともある。

 二人の仲を深めるきっかけとなったエピソードがある。

 1982年10月15日、日本武道館で第15回新宿音楽祭が開催された。音楽祭のフィナーレ、壇上に出場歌手が勢ぞろいした際、突然、観客席から生卵がステージめがけて飛んできた。

 それがなんと、ステージ中央に立っていた小泉の顔面を直撃したのである。顔面から髪の毛にかけて黄身と白身でぐちゃぐちゃになった小泉は、驚きと恐怖のためか、その場に立ち尽くすばかりだった。

 壇上の歌手の誰もが硬直していたそのとき、小泉のそばに駆け寄ったのが明菜だった。明菜は小泉の手を取ると、自らの体でガードするように観客席側に立ち、そのまま舞台袖まで小泉を引っ張っていったのだ。

「楽屋に戻った後、明菜はものすごく怒っていました。ひどいよ、なんてことするのよ、今日子ちゃんがかわいそうだと、憤慨しながら私に訴えていましたね」(名幸)

 大事な人のためには自らを犠牲にすることすら厭わない覚悟が、明菜にはあった。小泉の関係者によれば、彼女はいまでも明菜を大事に思っているのだという。

「会うことはなくなったと話していますが、芸能人のなかで誰よりも明菜の復活を望んでいるのは、小泉さんかもしれません」(関係者)

(文中敬称略)

※週刊ポスト2014年1月17日号

関連記事

トピックス

中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン
渡邊渚アナのエッセイ連載『ひたむきに咲く』
「世界から『日本は男性の性欲に甘い国』と言われている」 渡邊渚さんが「日本で多発する性的搾取」について思うこと
NEWSポストセブン
 チャリティー上映会に天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが出席された(2025年11月27日、撮影/JMPA)
《板垣李光人と同級生トークも》愛子さま、アニメ映画『ペリリュー』上映会に グレーのセットアップでメンズライクコーデで魅せた
NEWSポストセブン
リ・グァンホ容疑者
《拷問動画で主犯格逮捕》“闇バイト”をした韓国の大学生が拷問でショック死「電気ショックや殴打」「全身がアザだらけで真っ黒に」…リ・グァンホ容疑者の“壮絶犯罪手口”
NEWSポストセブン
“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
《顔を伏せて恥ずかしそうに…》“コーチの股間タッチ”報道で謝罪の都玲華(21)、「サバい〜」SNSに投稿していた親密ショット…「両親を悲しませることはできない」原点に立ち返る“親子二人三脚の日々”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「山健組組長がヒットマンに」「ケーキ片手に発砲」「ラーメン店店主銃撃」公判がまったく進まない“重大事件の現在”《山口組分裂抗争終結後に残された謎》
NEWSポストセブン
ガーリーなファッションに注目が集まっている秋篠宮妃の紀子さま(時事通信フォト)
《ただの女性アナファッションではない》紀子さま「アラ還でもハート柄」の“技あり”ガーリースーツの着こなし、若き日は“ナマズの婚約指輪”のオーダーしたオシャレ上級者
NEWSポストセブン
財務省の「隠された不祥事リスト」を入手(時事通信フォト)
《スクープ公開》財務省「隠された不祥事リスト」入手 過去1年の間にも警察から遺失物を詐取しようとした大阪税関職員、神戸税関の職員はアワビを“密漁”、500万円貸付け受け「利益供与」で処分
週刊ポスト
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン