ライフ

消化・吸収面から考える受験当日の朝食 カツカレーは不適合

 受験シーズンがすっかり本番を迎えている。勝負事の前に、縁起を担いで「カツ丼」や「カツカレー」などを食べる人がいるが、カツのような揚げ物は消化に時間がかかり、多くのエネルギーが必要となるため、逆に勝負に負ける可能性が高い。受験当日の朝に子供にカツカレーを食べさせる親もいるというが、もってのほかだ。

「スタミナをつけよう」とステーキや焼き肉を食べ込むのも同様で、肝心のときにエネルギーにならないどころか、胃腸に大きな負担をかけ、体調不良の原因にもなりかねない。腸内細菌研究の第一人者で、『できる男はウンコがデカい』(宝島社新書)などの著者のある東京医科歯科大学名誉教授・人間総合科学大学教授の藤田紘一郎氏がいう。

「脳細胞が生き生きと元気に働くためには、エネルギー源となるブドウ糖が欠かせません。肉や野菜だけを食べても脳は働かないのです」

 だが、逆にご飯やおにぎりだけを食べるのもまた問題だ。

「アミノ酸や脂質、ビタミン、ミネラルも合わせて摂らないと、ブドウ糖は効率よく吸収されず、脳はうまく働かない。つまり、おかずもきちんと食べないといけないんです。受験日が近くなってきたら、脳の働きを高めるためにバランスのよい食事を心がけることが鉄則。受験当日の朝は、ご飯に納豆、焼き魚に野菜がたっぷり入った味噌汁という、一汁三菜が理想的です」(同前)

 消化・吸収の時間を考えると、こうした朝食を試験開始の遅くとも2時間くらい前にはすませておくこと。大学受験のように試験が複数科目で長時間にわたる場合、休憩時間にあめやチョコレートなどを食べて糖質を補給しておくと、脳の働きを落とさずにすむ。

※週刊ポスト2014年1月31日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
混み合う通勤通学電車(イメージ)
《“前リュック論争”だけじゃない》ラッシュの電車内で本当に迷惑な人たち 扉付近で動かない「狛犬ポジション」、「肩や肘にかけたままのトートバッグ」
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン
リフォームが本当に必要なのか戸惑っているうちに話を進めてはいけない(イメージ)
《急増》\"見た目は好青年\"のケースも リフォーム詐欺業者の悪質な手口と被害に遭わないための意外な撃退法 
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
歴史学者の河西秀哉氏
【「愛子天皇」の誕生を希望】歴史学者・河西秀哉氏「悠仁さまに代替わりしてから議論しては手遅れだ」 皇位継承の安定を図るには“シンプルな制度”が必要
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン