世の中にはとんでもない看護師もいるようだ。入院中で心細い患者をさらに不安にさせる看護師のエピソードを35才・介護職の患者が語る。
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盲腸で入院中のときの話です。手術した日の夜、気分が悪くなったのでナースコールを押すと、すぐに駆けつけてきてくれた看護師さん。
「どうされましたか?」「下腹部が苦しくって」「ガスがまだ抜けきっていないんですね。耐えられないようだったらまた呼んでくださいね」と、そこまではなんの問題もなかったんです。ところが立ち去る際。
「ああ、でもよかった。アレじゃなくて」という気がかりな一言。思わず「え? アレってなんですか?」と尋ねました。
すると、「実はね、この病院が建てられる前、ここの土地は墓地だったんですよ。だから霊感の強い患者さんには呻き声やすすり泣きが聞こえちゃうらしいんですね。てっきり、またかと思って」と淡々と話すと、うつむき加減に「ふふふふふ」と暗い笑みを浮かべたんです。
その夜、一睡もできなかったことはいうまでもありません。
※女性セブン2014年2月13日号