スポーツ

メキシコ五輪得点王・釜本邦茂氏が1967年の日韓戦を振り返る

 新宿区と港区にまたがる場所に立つ国立霞ヶ丘陸上競技場が、老朽化のため7月に解体される。陸上競技場ではあるが、多目的競技場として50年以上にわたる歴史をもち、幾多の名勝負がみられた場所でもある。なかでも1967年10月7日に行われたサッカーの日本対韓国戦は、翌年のメキシコ五輪銅メダルへの序章として、今でも語られる名勝負だった。

「それまでサッカーの試合で国立競技場が満員になることはなかったから、この試合のことは特に記憶に残っている」

 こう語るのは、メキシコ五輪で得点王となり、銅メダル獲得の偉業に大きく貢献した、釜本邦茂氏(69)である。

 雨が降るなかで行なわれたメキシコ五輪アジア地区予選の日韓戦は、負ければ予選敗退がほぼ決まるという全勝対決だった。

 日本は、前半2点をリードしたが、後半に入り韓国に2点を返され同点とされる。その後、釜本氏のゴールで勝ち越すものの、またもやすぐに韓国に追いつかれてしまう。

「ゴールを決めたときの歓声は、雨の音が消えるほどだった。ただ、同点にされた後の残り時間は本当に辛かった。雨で最悪のグラウンドコンディションと、負ければ終わりという状況の中で、経験したことのないプレッシャーを感じた。

 韓国のシュートがバーをかすめた時にこだました、6万人の溜め息は忘れられない。何とか引き分けることができたという試合だったけど、負けたら銅メダルもなかったわけだからよかったよ」(釜本氏)

 日本サッカー界において、最も価値のある引き分けだったといっても過言ではないだろう。

※週刊ポスト2014年2月14日号

関連記事

トピックス

晩餐会での“少女漫画のようなエスコート”動画が話題に(提供:soya0801_mlb)
《独占入手》妻・真美子さんの手を優しく取って…大谷翔平、晩餐会での“少女漫画のようなエスコート”動画が話題に ファンに伝えた「ありがとう」
NEWSポストセブン
若い女性たちとエプスタイン(民主党資料より)
「ひとりで楽しみ、体に触り、無理やり行為に及んだ」10代の少女らが性的搾取された“エプスタイン事件” 米司法省が新たに公開、画像や動画…300万枚の資料が示す“被害の詳細”
NEWSポストセブン
高市人気で議席増を狙う自民だが…(時事通信フォト)
《自民維新で300議席》衆院選の情勢調査報道は投票に影響を与えるのか 自民が高市支持でこのまま大勝?心理士が分析
NEWSポストセブン
CanCam卒の注目女優宮本茉由
《CanCamモデルを卒業》不倫ドラマ主演でも話題・宮本茉由、長野県・北アルプスの麓で見せた「止まらない色気」
週刊ポスト
レーシングドライバー角田裕毅選手
【大谷翔平より高い知名度】レーサー角田裕毅(25)が筋骨隆々の肉体美を披露「神が認めた男」のパーソナルブックに堂本光一らのコラムも  
NEWSポストセブン
ラオジーのブログより(現在は削除済み)
《昨夜の子は何歳だったんだ…との投稿も》「ラオスの帝王ラオジー」ブログの不正開設の疑いで61歳の男が逮捕 専門家が明かしたラオス児童買春のいま
NEWSポストセブン
東京21区〜30区は中道が優勢な選挙区も(時事通信フォト)
【2・8総選挙「東京21〜30区」は波乱の展開】前回無所属で議席を守った旧安倍派大幹部は「東京最多の公明党票」に苦戦か 中道がややリードの選挙区も
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン