--それでますます算数が苦手になる。

広野:その「自分は算数が苦手」という思い込みがいちばんやっかいなんですよ。1度そういう回路ができてしまうと、ますます算数ができなくなって、解けないスパイラルに陥ってしまいます。また親もテストの点数だけ見て「あなたは算数ができないから」と洗脳してしまうのも考えものです。

--どうやれば克服できるのでしょうか。

広野:算数は先生から説明を聞いただけでは絶対にできるようにはなりません。自分の努力の積み重ねで理解が上がる勉強なので、繰り返し問題を解いていくことしかありません。

 そこで大切なのは、基本問題から応用問題まで全てやろうと思わないこと。算数ができない子どもの保護者にありがちなんですが、参考書や問題集の全てをやらせようとするんですよ。解けない応用問題をうんうん考えることに時間を使うより、基本問題を繰り返して自分の力で解ける問題の数を増やしていく方が有効なんです。とにかく自分の力で解くという習慣をつけて、達成感を高めることに時間を使った方がいいですね。そうやって基本ができるようになれば、応用に取りかかれます。

 でも昔と比べると、算数ができる女の子はかなり増えましたよ。

--そうなんですか。それは理由はあるんですか。

広野:小学校の低学年の間に計算問題をしっかりやっていることと、うちの塾のケースでいえば、3年生までカリキュラムの先取りをせずに、パズル的な問題で「頭を使う」訓練をしているからだと思います。3年生までは算数で先取りの学習をする必要はないかもしれませんね、年齢相応の理解度がありますから。あと算数が苦手な子どもを見ていると、やはり計算が遅かったりします。5年生までに算数が苦手だったら、九九や分数の計算といった計算問題をしっかり繰り返してやらせることをお勧めします。

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