国内

安倍総理追及の小西議員「TVに映らない総理の実相明らかに」

 圧倒的多数派で支持率も高いだけに、余裕の国会答弁を続ける安倍晋三首相が、なぜかこの男相手だと豹変する。「子供みたい」「うるさい」「極めて危険」……その男とは、民主党所属の小西洋之・参議院議員(42)だ。

 小西議員の名を一躍、世間に知らしめたのが、昨年3月29日参院予算委員会の“国会クイズ大会”事件だ。小西議員が「憲法のなかで最も大切な、個人の尊厳を包括的に定めたのは何条か」と何度も首相に問うたところ、安倍首相はいきり立った(ちなみに、13条の内容を指す)。

 以来、「うるさいから黙っていてもらえますか、小西さん。子供みたいですよ、あなた」(昨年4月22日)、「先輩として申し上げると、(震災の)追悼の言葉を述べるときは前のボタンを閉めた方がいい」(今年3月12日)というなど、完全に安倍首相は小西議員を目の敵にしている。

 なぜ、彼はこれほどまでに首相をキレさせるのか。小西議員本人を直撃した。

「私は総理とケンカして目立とうとしているわけじゃないんです。本来は医療やいじめ問題、原発事故の救済制度など、まじめな政策をやっている。ただ、安倍総理という、自分のやりたいことのためには手段を選ばない、立憲主義すら理解していない恐ろしい政治家が現われたので、これを放置するわけにはいかないと、やむを得ず頑張っている。

 頑張る以上は、彼の歪んだ憲法観や資質、政治手法の急所を鋭く突くように、心がけているんです」

“クイズ”と揶揄された件も、確信犯だったという。

「事前に通告した上で、一番重要な憲法13条について総理が何もわかっていない、憲法の勉強すらしていない、そのことを追及することがクイズでしょうか?

 総理に指差しをしたことで不快感を与えたかもしれませんが、あれは後ろの官僚たちがメモを出すなどのカンニング行為が起きることを、気迫で制すためのものでした。自分が総務省の官僚時代に、大臣質問の後ろに控えていた経験を踏まえてのものです。入念な調査準備に基づいた戦略的な質疑だったのです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
「秋の園遊会」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《秋の園遊会》 赤色&花の飾りで“仲良し”コーデ 愛子さまは上品なきれいめスタイル、佳子さまはガーリーなデザイン
NEWSポストセブン
(写真/アフロ)
《155億円はどこに》ルーブル美術館強盗事件、侵入から逃走まで7分間の「驚きの手口」 盗まれた品は「二度と表世界には戻ってこない」、蒐集家が発注の可能性も 
女性セブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
ミントグリーンのワンピースをお召しになった佳子さま(写真はブラジル訪問時。時事通信フォト)
《ふっくらした“ふんわり服”に》秋篠宮家・佳子さまが2度目の滋賀訪問で表現した“自分らしい胸元スッキリアレンジ”、スタイリストが解説
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン