ライフ

暴食の衝動に駆られたら本物の欲か否かを10秒考えるべき

 ときにダイエットを邪魔する「食欲」。食べたいものを必要なだけ食べ、太らず健康でいられる−−それを叶える「食欲」のコントロール法がある。里田まい(30才)が渡米前にそのジュニア資格を取得したことで注目された「アスリートフードマイスター」を日本で初めて取得した村山彩さん。その村山さんが先日『あなたは半年前に食べたものでできている』(サンマーク出版)を上梓した。

「正しい食欲センサーを取り戻して、体に必要な栄養素を摂ることで、みなさんもアスリートと同じように持てる力の最大限のパフォーマンスを引き出すことができます。ところが、そのセンサーがストレスでくもってしまうから、体が本当に必要なものがわからず、ただ食べたい欲だけを満たすために、手当たり次第にあれこれと食べてしまうのです」(村山さん・以下「」内同)

 しかも、人の体−−筋肉も骨も神経も脳でさえも食べた物で作られるため、今もし体調が悪いと感じるなら、その原因は「半年前に食べた物」にあると考えられるという。

「人の体は約60兆個の細胞でできていて、その細胞を作っているのが食べ物です。細胞は早いもので粘膜などは1~2日で入れ替わりますが、硬い骨は年単位と栄養学でいわれます。入れ替わるスピードを平均化すると、全ての細胞が変わるのがだいたい半年なのです」

 正しい食欲センサーを取り戻す仕組みは簡単。順番があり、まず汗をかく20分以上の運動で、滞った体の中を大掃除してから、体に必要な栄養素を食事で摂るというシンプルなサイクルの繰り返し。

「運動は全身運動のランニングが適していますが、ひざが痛くて難しいかたは、ウオーキングを。歩くのも難しい場合には、お風呂掃除や床を磨くなど、早歩きと同程度の強度を持つお掃除は、家もきれいになるのでお勧めです」

 運動してから、バランスのいい食事を1日に2食続けて摂る。これを2週間のあいだに3回ほど続けると体が覚え、2週目頃には「正しい食欲」を実感できるという。

「私が実際に経験しましたが、運動と必要な食べ物を体に入れることによって、食に対する執着が驚くほど変わります。結局、我慢するからストレスが溜まって食べてしまうので、根本の食欲自体を変えてしまうのです」

 疲れているときには、衝動的に甘いものや脂っこいもの、ジャンクフードが食べたくなったり暴食しがちだが、それも運動で防げる。

「疲れて脳の栄養を使っているので、糖質が欲しくなるのは当たり前の信号です。ストレスで食欲がコントロールできなくなっている状態は、ひとまず走りに出かけるなど運動をすると、また適量で充分という感覚を取り戻せます。衝動にかられたときは、それが本物の欲か、偽物の欲か10秒考えてみましょう。食べる物が、半年後の骨や皮膚になっていいか。脳もこれでできていい? と考えるとハッとしますよね」

※女性セブン2014年4月17日号

関連記事

トピックス

国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン