体に不調を感じたら多くの人は薬を飲むことだろう。だが、「薬で病気がつくられる」と主張するのは、『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂新書)の著者で、このたび『薬が病気をつくる』(あさ出版刊)を上梓した、薬剤師で栄養学博士の宇多川久美子氏だ。宇田川さんによれば、「湿布」にもリスクが存在するという。
「飲み薬の用法用量は守っても、湿布などはつい過剰に貼ってしまうという人は多い。ですが、これも皮膚を通じて薬という異物が体内に入っていることに変わりはありません。多く貼れば薬効も増し、急激な体温低下を引き起こして病院に運ばれる例もある。貼りすぎは厳禁です」
また、「薬用成分が含まれている」と謳う入浴剤も、合成着色料や防腐剤などの有害物質が皮膚を通して体内に入り、それを解毒するために肝臓に負担をかける可能性もあると宇多川氏は指摘する。
※週刊ポスト2014年5月23日号