白澤卓二・順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授はココナッツオイルを推す。

「アルツハイマー病は『脳の糖尿病』といわれており、脳内でインスリンの効きが悪くなる。すると神経細胞でブドウ糖が使えなくなり、神経が変性を起こして記憶障害が悪化するというメカニズムが考えられる。神経細胞にはブドウ糖のほかにケトン体という脂肪酸がエネルギー源として活用できる。

 そのケトン体を血液中で上昇させるのが自然食のココナッツオイルなんです。ココナッツオイルを朝晩食べて、認知症の症状が改善された人は多いです。また、同様の理由で、糖尿病対策は認知症予防にもつながるため、糖質制限は効果的だと考えられる。

 できれば60歳になるまで、40~50代のうちから予防に努めておくことが、重要だと思います」

 認知症になるかどうかは、60歳までの生活習慣が重要だということだ。

※週刊ポスト2014年6月13日号

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