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サービス付き高齢者向け住宅「サ高住」 老人ホームとの違いは

「サ高住」とは、サービス付き高齢者向け住宅の略。「高齢者住まい法」で規定された、必要最低限の高齢者向けサービスが付帯した民間の賃貸住宅である。

 特別養護老人ホームの待機者が52万人に上り、特に要介護2以下の人は来年4月以降、原則的に入居しにくくなる。

 その点、サ高住の入居条件は60歳以上であることだけで、要介護度に関係なく誰でも入れる上に、要介護・要支援認定を受けていれば、60歳未満でも入居が可能だ。

 館内および部屋はバリアフリーで、部屋の広さは原則25平方メートル以上と規定されている(共有スペースに食堂や浴室などを設ける場合は18平方メートル以上となる)。

 日中は館内にケアの専門家(一般的にはヘルパー2級以上)の職員が常駐して、安否確認と生活相談のサービスを提供する。ただし、サ高住は“敷居の低い老人ホーム”ではなく、あくまで高齢者向けの賃貸住宅である。

 特養や老人ホームのように介護や食事、健康管理などのサポートはセットではなく、必要に応じて介護事業者を自分で選んで契約する形になる。

 ケアマネジャー事業所や訪問介護事業所、デイサービスなどを併設するサ高住も多いが、サービスの度合いは事業者によって差がある。

 老人ホームのような手厚い介護がない分、ある程度、自立して生活できる「要支援の人」や「要介護度の低い人」が対象になると考えた方が良い。

※週刊ポスト2014年6月20日号

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