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安倍首相のオフ懇 元首相や仏大統領の過去の女性関係も言及

 政治家が非公式に開くオフレコ懇談会(オフ懇)の内容は原則的に外部に知られることはない。オフレコを前提に本音を聞く、というのは建前で、そこは読者には決して見せられない記者と権力者の馴れ合いの場だからだ。

 当時の出席者によるメモと話をもとに首相と側近記者たちの酒宴を再現する。

【2013年12月26日 ANAインターコンチネンタルホテル東京「雲海」(日本料理店)】

 安倍首相は靖国神社参拝を行なった夜、新聞各社の政治部長を東京・赤坂のホテルレストランに招いて2時間にわたって会食をした。

 この夜の首相は「国民への公約が果たせた」と興奮が収まらず終始上機嫌だった。

安倍:戦争の惨禍によって人々が苦しむことのない平和の誓いのために参拝した。評価は歴史が決める。他国の干渉で平和の誓いができない状況は外交上も自然ではない。

 会食が終わり、首相がホテルを出た後も、政治部長たちはしばらく出てこなかった。そこで何が行なわれたかは不明だが、翌日の新聞各紙では靖国参拝の評価が分かれていた。

【2014年5月10日 山梨県鳴沢村 安倍氏別荘】

 欧州歴訪から帰国した安倍首相は、別荘に番記者と大学時代の同級生を招いて大いに羽を伸ばした。首相は自らホスト役として焼きそばを振る舞い、番記者たちにジョークを飛ばす。

安倍:実はね、このへんに公明党の山口さんと北側さん、それに自民党の高村さんが隠れて(集団的自衛権の協議をして)いるんだよ。

 一同は爆笑し、酒を飲みながら話はゴルフ談義に。

記者:今日のスコアはどうでしたか。
安倍:良かった。後半43、前半49だから92かな。
記者:総理、スコアは国家機密では?
安倍:良かったときは言ってもいいんだ。

 ニヤリと答えた後、記者たちの方を向く。

安倍:日経は杉田(亮毅・前会長)さんが上手い。読売の主筆(渡辺恒雄氏)は、ドライバーでも100ヤードだね。そうそう、主筆が打ってバンカーに入るとその瞬間、キャディが先にボールを出すんだよ。

 さらに話は各国要人の女性遍歴へ。

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