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160キロ記録の大谷翔平に村田兆治氏が球速アップのアドバイス

 日本ハムの大谷翔平は2年目も投手・野手の二刀流を見事にこなし、特に投手としてはすでに4試合で160キロを記録して話題を呼んでいる。こうなるとオールスターゲーム(7月18、19日)での最速記録にも期待がかかるが、それも夢ではなさそうだ。
 
 理由がある。どうしても160キロを超えたことばかりが報じられるが、実はこの6月以降、大谷は「最高球速」だけではなく「平均球速」もずば抜けている。6月は3試合連続でストレートが全球150キロ超え。
 
 その後も1試合でのストレートの平均球速は150キロを上回り続けており、平均で155キロだった試合もある。かつて松坂大輔がプロデビュー戦で記録して日本中を驚かせたスピードを、コンスタントに出しているのだ。それでも力をセーブしているというから驚く。
 
「5月までは球速にこだわるあまり制球が乱れがちで、5回で120球近くに到達する試合もあった。6月以降はスピードを犠牲にしてでもコントロールを重視する意識に変わり、四死球も大幅に減った。本気で投げればもっと速い球が投げられるはずです」(スポーツジャーナリスト)
 
 オールスターでは2戦目、甲子園球場の試合での登板が確実視されているが、ここは日本球界が初めて160キロ超えを目の当たりにした場所だ(2005年、横浜・クルーンの161キロ。その後クルーンは162キロを記録)。甲子園は今年開場90周年、舞台も役者も揃っている。
 
 どうせなら日本最速を出してほしい。「マサカリ投法」で名を馳せ、還暦を過ぎた現在も速球にこだわる村田兆治氏もエールを送る。
 
「オールスターという舞台は、スピード記録を出すのにうってつけです。1試合を投げるならスタミナ配分などの問題もあるが、1イニングか2イニングなら関係なく全力投球ができる。対戦するのはリーグを代表する打者ばかりだから、相手に不足はないしね」
 
 村田氏は球速アップのためにこんなアドバイスをする。
 
「速い球を投げるには下半身のタメが必要。そのためには膝が柔軟性を持ち、ぶれないようにしなければ。もっと下半身を鍛えてタメができるようになれば、恐ろしい速球を投げるでしょう」
 
 大谷本人も、「全力で投げたいと思います」と記録更新にやる気を見せる。ファンは前人未到の163キロを記録するのを期待している。

※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号

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