ライフ

訪問現場3000軒女性が分析 「汚部屋」を作る人3つのタイプ

 ゴミだらけの家に住むのは居心地が悪いものの、でも片付けられないんです! そんな悩みをお持ちの方はどうすればいいのか。住まいの悩みを解決する「片付けの伝道師」として、訪問した家は3000軒以上。2014年に『ソロモン流』(テレビ東京系)で紹介され、大きな反響を呼んだ空間プロデューサーの安東英子さんに片付けのコツを聞いた。

 * * *
 一歩部屋に足を踏み入れただけで体がかゆくなる“ゴミ屋敷化”した家、オーブントースターの上に、ゴキブリホイホイが置かれた家も…。私が収納を手がける前の依頼者たちの部屋の一例です。

 しかし、どうしてこれほどまで、散らかってしまったのでしょう。世にいう“汚部屋”を作ってしまう人には、大きく分けて3つのタイプがあります。

 1つ目は、とりあえず物をとっておきたがる『ペンディング体質の人』。「思い出があるから」とか、「まだ使うかもしれないからもったいない」と、物に執着して、捨てることを思いきれないタイプです。

 2つ目は『片付ける方法がわからない人』。何をどうやって片付けたらいいのかという根本がわからないために、常に家の中で物が行方不明になり、同じ物をいくつも買ってしまうタイプです。そして、いざ捨てようと思い立った時には、あろうことか、大切なはずの子供の卒業アルバムを捨てて、期限切れの通販カタログ雑誌のほうを残してしまう…なんてこともあります。

 そして3つ目は、人生で何かにつまずいたことがきっかけで、『片付ける気力をなくした人』。例えば大切な家族を失ったり、会社をリストラされたりと、ショックを伴う大きな転機が訪れたことを機に、片付ける気さえ失ってしまうのです。

 収納の相談を受け始めて約37年、回った現場は3000軒を超え、いつしかそのお宅の部屋を見るだけで、家族の抱える問題までわかるようになりました。私が片付けで訪ねたお宅の奥様たちは、誰もが自信なさげで消極的。そして言い訳の多いこと!

 きっと主婦失格と思い、後ろめたさを感じているのでしょう。しかし、一緒に片付けを進めていくうちに、みなさん、みるみる元気になり積極的になります。そうなんです! その家の抱える問題を解決できるのもまた、きれいに片付いた部屋なんですよね。

※女性セブン2014年7月31日・8月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン