アクティブシニアと呼ばれる当事者たちはこのドラマをどう見たのか。
「友達には三里塚で命を落とした者もいます。当時の理想を大切にしながら今も地道に三里塚で農業をしている人もいる。生涯をかけた人の取り組みを、安易に物語を展開するために使われたくない」という率直な意見も聞かれました。
時代性を利用するなら、せめてその時代に丸ごと向かい合い、四つに組むくらい迫力のあるストーリーを期待したいもの。800万人もいる団塊の世代の気持ちを捉えることができたら、視聴率はぐん伸びる。一方でその作戦には、リスクも潜む。もしかしたら「お客様を引き寄せる道具」として活用できるほど、アクティブシニア・アイテムの使い勝手は良くないのかもしれません。