国内

種子島で宝くじ6億円当せん者を捜索 その結果やいかに?

 人口約3万人の鹿児島県種子島から飛び出した、“6億円”というジャンボな当せん。瞬く間に島中に知れわたり、島民は「誰が当たったの?」と噂話で持ちきりに。そんな情報を基に捜索開始。果たしてその成果はいかに――。

 羽田空港から、鹿児島空港を経由して約4時間、種子島空港に到着。九州の南に位置する種子島は、西之表市、中種子町、南種子町の3市町からなる人口3万人ほどの島だ。

 宝くじを販売した『七福種子島店』は、空港から車で15分ほど。中種子町の中央に位置するスーパー『Aコープ』の駐車場にあった。

 まずは売り場のチェックを、と訪れてみてびっくり! 窓口には、これまでの当せん実績がびっしりと貼り出されていた。

●2008年5月『ロト6』806万円

●2009年12月『年末ジャンボ』1億円

●2012年9月『ロト6』2100万円

●2014年2月『ロト6』865万円

 早速、販売員に話を聞く。

「この店から当たりが出たんはホントよ~。今じゃ、島のみんながこの話題で盛り上がっとるよ。

 2年前に、黄色が金運に効くって風水の話を聞いて、店全体を黄色く塗り替えたんよ。そしたら、それまで以上に当たりが出るようになってね。

 今回、当たりくじはバラで売られたやつなんよ。1等4億円と、その前後賞1億円が2口。だから、もしかしたら3人当たっとるかもしれんね」

 なんと、億万長者が複数誕生した可能性!! 6万人収容の国立競技場の半分しかいない島で、3人もいるなら、なんとかなりそーじゃん! しかもここまで噂が出回っているから意外とあっさり見つかるかも!と期待に胸を膨らませて聞き込みを続けるも、返ってくるのは「宝くじが当たったのは知っとるけど、誰が当たったかは知らんなあ」という声ばかり。

 当せん者探しが困難を極める中で聞き込みを続けていくと、島には宝くじやロト、スクラッチで当たったことのある人が多いことに驚く。

 もしかしたら、島の神社やパワースポットにヒントがあるのかも、と聞き込みを続けると、年末年始や祝い事の際に島民が参拝する『宝満神社』の話を耳にした。この神社は、「五穀豊穣」のほか、「金運」や「勝ち運」にも効果があり、売り場の販売員も祈願に訪れているという。

「お祭り事以外ではあんまり人が集まらん所なんで、人がおらん間に運気をため込んで、お参りする人にたっぷりくれるんよ」(販売員)

 また、島の東にある『千座の岩屋』は強力なパワースポットとして知られている。「千人の人が座れる」ほど広いことから、この名をつけられたトンネル状の岩屋は、潮が引いた数時間だけ中をくぐることができる。

「岩屋を抜けると大きな海が広がるんで、“開運”とか“明るい未来が広がる”って験担ぎをする人もおるね。島の高校生が本土の大学を受験するときにあの岩屋をくぐりに行って、無事合格したって聞いたよ」(島の女性)

 その岩屋へ行った。ひんやりした空洞の中から青い海を見ていると、不思議とパワーがみなぎってくるようだった。これは、イケるかも…と思ったのはやはりただの気のせいだったようで、その後取材を進めても肝心の当せん者からは遠ざかるばかり。

 諦めきれず、帰り際に種子島空港で聞き込みをするとこんな話が…。

「あの売り場から出たっていうけど、買ったのがおじいやおばあやったら、当たったんに気づいてねえんじゃねえか?」(空港の職員)

 確かに、「販売実績」は“その売り場から出た”というだけで、換金されたかどうかは別問題。種子島の皆さん、今一度、サマージャンボの番号を確認してください。そして当せんが判明した暁には、ぜひ編集部宛てにお電話を!

※女性セブン2014年9月11日号

関連記事

トピックス

若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「正しい保守のあり方」「政権の右傾化への憂慮」などについて語った前外相。岩屋毅氏
「高市首相は中国の誤解を解くために説明すべき」「右傾化すれば政権を問わずアラートを出す」前外相・岩屋毅氏がピシャリ《“存立危機事態”発言を中学生記者が直撃》
NEWSポストセブン
3児の母となった加藤あい(43)
3児の母となった加藤あいが語る「母親として強くなってきた」 楽観的に子育てを楽しむ姿勢と「好奇心を大切にしてほしい」の思い
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
神戸ストーカー刺殺“金髪メッシュ男” 谷本将志被告が起訴、「娘がいない日常に慣れることはありません」被害者の両親が明かした“癒えぬ悲しみ”
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
木瀬親方
木瀬親方が弟子の暴力問題の「2階級降格」で理事選への出馬が絶望的に 出羽海一門は候補者調整遅れていたが、元大関・栃東の玉ノ井親方が理事の有力候補に
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン