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中国人「自分撮り需要」の高まりで日本製デジカメが復活か

 今年の春、中国のネットで実施された3万4993人を対象にした調査によれば「自撮りの習慣がある」のは66.5%で、そのうち28%は「頻繁に自撮りして」おり、31.1%が「自撮り写真をネット上に投稿する」となっていた。こういった中国人の自分撮り志向を考えれば、冒頭で紹介したソニーの自分撮り専用デジカメが5199元(約8.7万円)とかなり高額の予定価格であっても人気を集めると期待できる。

 実際に、日本での売れ行きが低調だった2011年にカシオが発売した「EX-TR100」は香港在住の人気モデルがEX-TR100で自分撮り写真をSNSに投稿したのをきっかけに中国語圏で人気を集めた。液晶で確認しながら撮影でき、美白などの効果をつけられるため「自拍神器(自分撮りの名機)」の名で呼ばれ、価格も日本での販売価格より高い5000元(約8万円)を超えた経緯がある。9月の新製品も後継機として注目されるのは間違いない。

 苦戦続きと言われるコンパクトデジタルカメラだが、中国の自分撮り人気をきかっけに復活が期待できそうだ。

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