室井:あなたはそういう問題をいつもパッパと後始末をしていたんですよね。ただそういう頑張りを、残念ながら下のお子さん(現・貴乃花親方)には、わかってもらえない部分もあるようです。あなたは、お兄ちゃん(現・花田虎上氏)とはウマが合うんですよ。性格的にもあなたと似ているし、彼は人の上に立つ仕事が向いている。弟さんはパワーはあるんだけど、本当は人に使われる方が向いているのかな。ちょっと変わってしまったように私にはみえるね。子育てに差はつけていなくても、兄弟に違いってあるんです。

藤田:同じように育てたつもりなんですけどね。でも私のせいですね、きっと。私が耐えて耐えて一生あそこにいたら、きっと違っていたんですよね。

室井:それは違う。二十才を過ぎたら本人の問題ですから。人生で、誰かのせい、なんてないんですよ。婚約破棄の件くらいから、気持ちが変わってしまったようです。結婚が嫌なら自分でそう言えばよかっただけなんです。あなただけ悪者にされてしまいましたよね。

藤田:むしろ私はまとめようとしたんですが…。

室井:残念だけど、下のお子さんとは、一生疎遠のままになっちゃうかもしれないね。

藤田:そんな気がします…。光司は子供の頃はママ大好きっ子だったので、内心では寂しいと思うんですけど。

室井:おっしゃる通り。でも、所帯を持っている限りはね。

藤田:でも私は、向こうから来ない限り近づこうとは思いません。冷たいんじゃなくて、本人がそう思っている以上は、そうさせてあげたいから…。ただ、事態が悪い方へ誘導されていても、その時は気づかなかった。すぐに他人を信じてしまう私がバカなんでしょうね。

室井:人間はね、利口じゃないとバカになれないんですよ。

(見る間に、藤田さんの目には涙があふれた)

藤田:…親方とのこととか、いろいろと思い出しちゃいました。

※女性セブン2014年10月23・30日号

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