国際情報

中国の性文化博物館 「アート」や「文化」の名のもとに展示

河北省那台市郊外の山頂にあるアート

 中国南部の広東省韶関(しょうかん)市郊外にある世界自然遺産・丹霞山(たんかさん)。山腹に屹立する男性器ソックリな巨大岩石「陽元石」を見上げると、あまりのサイズ感に圧倒される。性器型の自然造形物は日本でも珍しくはないが、さすがは中国大陸、スケールが違う。
 
 直径7メートル、高さ28メートルと、我々の持ち物の約200倍。大きさだけでなく、カリ首の張りや包皮のたるみなど、見れば見るほどリアルである。近くには女性器ソックリの「陰元石」もあり、人気スポットになっているという。
 
 セックスへの興味は中国人とて変わらないが、多くの場合、それは「アート」や「性文化」の名のもとに展示される。一応、単なるエロはダメということなのだろう。
 
 中国各地に点在する「性文化博物館」の館内では古代の性玩具や春画などが展示されているが、屋外に展示される彫像がシュールなのも、無理して「アート」や「文化」にこじつけているからだろう。そしてこれらの「エロアート」の多くの共通点が、程なくしてなくなり、また現われるということ。各地の「性文化博物館」もお引っ越しを繰り返しているのだ。

 そんな中、来年には江蘇省でアジア最大の「性文化博物館」がオープンするという。はたしてどんな内容になるのか……。

●写真/西谷格(ジャーナリスト)

※週刊ポスト2014年11月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

吉村洋文・大阪府知事の政策の本質とは(時事通信フォト)
吉村洋文・大阪府知事が「ライドシェア大幅緩和」を主張で「かえって渋滞を深刻化させる」リスク 派手な改革を求めるほどに際立つ「空疎さ」
週刊ポスト
高級寿司店でトラブルが拡散されたA子さん(寿司の写真は本人SNSより)
《高級寿司店と炎上の港区女子に騒動後を直撃》「Xの通知が一生鳴り止まないんじゃないか」大将と和解後の意外な関係
NEWSポストセブン
小倉優子
小倉優子、早々の「大学留年宣言」がおいしすぎる理由 「女子大生+ママ」の二刀流は唯一無二、ゆくゆくは企業の役員の道も?
NEWSポストセブン
一時は食欲不振で食事もままならなかったという(4月、東京・清瀬市。時事通信フォト)
紀子さま“体調不良報道”でも気丈な姿、単独公務先で「こちらにどうぞ」と気さくに声かける お元気そうな様子に同行していた記者たちは驚き
週刊ポスト
現地でくばられたノアさん関連のビラ(時事通信フォト)
《人質らが証言する劣悪環境》ボーイフレンドの目の前でハマスに拐われた26歳女性の救出に成功も「体重激減」「ゴミ箱で排泄」の惨状
NEWSポストセブン
6月9日、鹿児島市内の認定こども園で、刃物のようなもので男児の首を切りつけて出血させたとして、殺人未遂容疑で逮捕された笹山なつき容疑者(21)
《鹿児島2歳児切りつけ》「見えたらいけないものが…」21歳の女性保育士が犯行前にSNSで意味深投稿 母校の高校関係者は「夢の実現目指して熱心に勉強を」
NEWSポストセブン
大学受験に向けて動き出されている悠仁さま(写真/JMPA)
悠仁さまの東大受験に暗雲、推薦枠での入学には極めて高いハードル 進学先候補に東京農業大学、玉川大学、筑波大学
週刊ポスト
中村芝翫と三田寛子
三田寛子、夫・中村芝翫と愛人の“半同棲先”に怒鳴り込んだ「絶妙タイミング」 子供たちも大事な時期だった
週刊ポスト
【全文公開】中村七之助、梨園きってのモテ男が“実家お泊り愛”の真剣交際 お相手は京都の芸妓、直撃に「ありがとうございます」
【全文公開】中村七之助、梨園きってのモテ男が“実家お泊り愛”の真剣交際 お相手は京都の芸妓、直撃に「ありがとうございます」
女性セブン
全国ライブ中の沢田研二
《ファンの声援にブチ切れ》沢田研二が「見てわからんか!」とステージ上で激怒し突っ込んだ「NGワード」
NEWSポストセブン
長所は「どこでも寝られるところ」だと分析された(4月、東京・八王子市。時事通信フォト)
愛子さま、歓迎会の翌日の朝に遅刻し「起きられませんでした」と謝罪 “時間管理”は雅子さまと共通の課題
NEWSポストセブン
日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【悲劇の発端】瑠奈被告(30)は「女だと思ってたらおじさんだった」と怒り…母は被害者と会わないよう「組長の娘」という架空シナリオ作成 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン