スタジオには政府が支援する地震予知研究チームのリーダー・東海大学地震予知研究センター長の長尾年恭氏も同席していた。ところが田中アナは串田氏の方を向いて頷くばかり。
オンエアはされなかった場面だが、M7.5と予測していたがM6.5だったことがあるという串田氏の発言には「それで外したってことなんですかァ!?」「だとすればかなりの的中率です!」と心酔するかのような様子さえ見せたという。
進行を見かねてか、気象予報士の石原良純が「きちんとデータを示すべき」「地震予知を報じるのは危険なのではないか」と反対派を買って出て、串田氏と議論を展開した。
「本来なら司会の田中アナがやるべき仕事を石原さんにしてもらった形。スタッフは“石原さんがいてくれて助かった”と胸をなでおろしました。それなのに、田中アナは石原さんのフォローにも気付かず、間の悪い質問ばかり。ヒヤヒヤものでした」(同前)
最後に串田氏が「来年の2月21日に起こる。場所は近畿圏」というと田中アナはさらに驚いた素振りを見せてコーナーを終えた。
話題が地震予知から「すっぴんを公開する女性芸能人」になると田中アナのテンションは戻ったものの、スタッフの評価は戻らなかった。
放映された番組でも地震のテーマのときに田中アナの発言場面はほとんどカットされていた。
「編集作業は困難を極めたそうです。タレント相手のトーク番組ならいいかもしれませんが、硬派な話題はとてもじゃないが任せられません。これがTBSのエースとは、ハッキリいって残念でした」(同前)
それでも視聴率を稼げれば局側は万々歳だが、日曜ゴールデン帯の初回放送ながら9.2%とひと桁止まり。裏番組の『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)やNHK大河ドラマに惨敗を喫した。
※週刊ポスト2014年11月21日号