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海援隊ライブ 武田鉄矢の軽妙なトークで客席に笑みが溢れる

「昭和の香り」が溢れる海援隊のステージ

 デビューから42年。10月8日には13年ぶりのオリジナルアルバム『去華就実』をリリースした海援隊。11月9日には、福島県田村市文化センターで『海援隊トーク&ライブ2014』を行なった。

「フォークソングというのは、あった出来事を歌にしていくんです。この歌もそう。大学の時、半年ほど付き合ってた彼女にフラレて。手をつないで歩くだけでドキドキするような恋だったんですけど、求めすぎたんでしょうな。“女々しか!”と手を振り払われて。

 取りすがろうとした僕に向って彼女が最後につぶやいた言葉が……“大きな声出すよ”というひと言でした。どんなにつらい思い出も、時が過ぎると美しいものに変わっていくもんです。ではお聴きください、『贈る言葉』──」

 各曲の間にボーカル・武田鉄矢(65)の軽妙なトークを挟んだステージに、客席を埋めた人々の顔には笑みが溢れた。

「役者は面白いし、バラエティも楽しい。でも、ここ(海援隊)に帰ってくるとホッとするんだよね。スタッフも含めて、みんなバカばっかりだけど(笑い)、すべてが阿吽の呼吸で進んでいく。ここには、箇条書きにした憲法なんて必要ないんですよ」(武田)

◆海援隊13年ぶりのオリジナルアルバム『去華就実~花散りて次に葉茂り実を結ぶ~』は絶賛発売中(通常版・3000円+税、アルバム未収録シングル8曲を含むデラックス版・4000円+税)。

撮影■二石友希

※週刊ポスト2014年11月28日号

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