11月23日、ツインリンクもてぎ(栃木)では、ホンダのモータースポーツ活動の1年を振り返るファン感謝イベント「ホンダレーシング サンクスデー」が開かれた。
来年から自動車レースの最高峰、F1への復帰も表明していることから、過去のレースで活躍したマクラーレン・ホンダの2台がデモ走行を披露。1万人を超えるホンダファンが熱狂した。
だが、そんなコアなファンからも、相次ぐリコール問題を話題にする人や、「最近のホンダ車は本田宗一郎の精神を受け継ぐようなワクワクしたクルマがないのが残念」(50代男性)など、今のホンダを象徴するような声が多く聞かれた。
<新しいことをやれば、必ずしくじる。腹が立つ。だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。さぁ、きのうまでの自分を超えろ。きのうまでのホンダを超えろ>
サーキット場の巨大スクリーンには、「負けるもんか。」と題された企業CMも流された。そこに込められたメッセージ通り、ホンダはどこまで逆境を跳ね返し、チャレンジする気概を取り戻すことができるか。まさに正念場を迎えている。