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金子千尋 チームより自分のこと考え売り時に稼ぐこと考える

 かつて現役時代に「ベンチがアホやから野球がでけへん」の名言を残した野球評論家の江本孟紀氏。「アホ」というのは、関西で親しみと温かさを込めて使われる言葉で、江本氏いわく「変われば良くなる」という期待を込めたもの。今年の日本プロ野球におけるアホな事象のひとつ──結局メジャーへ行かなかった金子千尋についても、自分が稼ぐことしか考えていないのだろうと江本氏は指摘する。

 * * *
 最近の選手はすべてカネが優先されているようで、なんだかなァと思いますね。

 メジャーに行く、行くといいながら行かなかった金子千尋が好例でしょう。何を考えていたんでしょうね。代理人に利用されているのかわかりませんが、年俸吊り上げが目的と思われても仕方ない行動でした。

 投手としてはコントロールが良く、打者との駆け引きも超一流です。しかし彼には昔の投手なら200勝を目標に投げるといった、選手として純粋に抱くはずの記録や限界への追求心が見られない。ちょっと違和感があればすぐ手術して離脱する。チームよりも自分のことを考えて、売り時に稼げればいいと思っているように見えてしまいます。

 野球はチームプレーです。中でも投手は直接勝敗を左右する存在だから、「ここ一番は頼む」というエースがいないと優勝できません。金子には任せられない。今年のオリックスが優勝できなかった最大の原因は、金子がエースだったことだと僕は思っています。

 それもすべて、メジャーが常識外れのアホみたいなカネを払っていることに起因するんですけどね。

※週刊ポスト2014年12月26日号

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