芸能

ダメよ~ダメダメの流行語大賞にフェミニストから反発の声も

 2014年の「新語・流行語大賞」の年間大賞にも選ばれたお笑いコンビ・日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」。同セリフは「未亡人朱美ちゃんシリーズ」というネタの決め台詞だが、流行語大賞受賞を受けて、思わぬ反発の声が出ているのだという。

 一児の母であるAさん(32歳)は、次のように話す。

「子供が幼稚園でこのセリフを覚えてきたときには衝撃でした。ダッチワイフの未亡人という設定だと聞いて、ますます嫌悪感を抱きましたね。女性自らがダッチワイフを演じてマスメディアに露出する、こんなことが容認される社会に違和感を覚えますが、それを子供がテレビを見るような時間に放映するメディアにも呆れます。子供たちがこのセリフを連呼していて、それを笑って見ている親もおかしいと思いますね」(Aさん)

 またフェミニズム運動に関わっている女性Bさん(35歳)も、次のように違和感を表明する。

「影響力のある一部の“有識者”がこの言葉の流行語大賞受賞を褒めていたのに驚きました。その方は、この人形がダッチワイフだと知らずにただのロボットだと思っていたのではないでしょうか。下ネタが受賞するのがおかしい、という意見がありますが、『下ネタ』だからいけないというわけではない。女性が商品として扱われることに疑問を持たれずに笑いの種になる状況が問題なのです」(Bさん)

 劇団に所属する女性Cさん(24歳)は、次のように語る。

「初めて未亡人のダッチワイフだという設定を知ったときから、アングラ系の演劇界隈だとか、小劇場とかで披露されるサブカル寄りのネタだと思いました。エレキテル連合のネタの面白さは、そういう限定的な『空間』で発表される分には良いと思う。

 でも、女性器データを頒布したろくでなし子さんが逮捕されて、エレキテルのダッチワイフネタが流行語に選ばれてしまうという現状については、『女性』がどのように扱われているのか考える重要なきっかけになると思います」(Cさん)

 流行りの言葉というのは思わぬところから火がつくものだが、女性の中には今回の流行語大賞受賞に対して警鐘を鳴らす人も少なくないようだ。

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン