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兵庫・尼崎の特養ホーム リゾートホテルの様な居心地のよさ

 よい高齢者ホームとは、どんな施設なのか。「高齢者住宅経営者連絡協議会(高経協)」主催、高齢者施設事業者など「高齢者ホームのプロ」21人が選考した「リビング・オブ・ザ・イヤー2014」に選ばれた、優良施設を実際に訪問してみよう。ここで紹介するのは、同賞の優秀賞に輝いた特別養護老人ホーム「介護医療サービスリゾート アマルネス・ガーデン」(兵庫県尼崎市)だ。

 国や自治体で費用が定められていて、費用が安い特別養護老人ホームはどの施設でも設備はそう変わらない──そんな常識を覆す施設だ。

 外観はまるで高級マンション。各フロアは吹き抜けや高い天井で開放感があり、椅子やテーブル、照明器具などの家具や内装のひとつひとつにこだわりがある。松本真希子・経営統括本部長がいう。

「『入居者の家族の気持ち』が施設作りの根幹です。特養は多くの場合、入居者の最後の住まいとなる場所です。家族の方々は往々にして“本当は自分たちが最期まで看ないといけないのに、親を施設に入れてしまった”という気持ちになりがち。

 でも、設備もケアも充実した施設であれば後ろめたさも消えるし、“最後の孝行”とむしろ自慢に思ってもらえるはず。そうした気持ちは入居者にも伝わるので、家族が誇れる施設を目指しています」

 リゾートホテルのような居心地のよさが自慢の施設には、孫やひ孫を連れた家族が頻繁に訪れる。訪問した家族専用のスペースもゆったりと作られている。

 居室のある2~4階まで中庭は吹き抜けで、施設のシンボルツリーや季節の花が観賞できる。暖かな日差しが降り注ぎ、雨も降り込む。四季や天候を日々、感じることができる工夫が施されている。

 ハード面だけではない。独自の介護技術認定制度を確立し、認知症ケアや看取り介護を追求するなどソフト面の充実も人気の理由だ。

※週刊ポスト2015年1月1・9日号

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