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株投資で500万円失った40代男 妻命令で休日ビラ配りバイト

 1月15日、スイス中央銀行が対ユーロで市場への無制限介入(スイスフランを売ってユーロを買う)を終了しスイスフランが急騰。予想外の事態に多くの投資家たちが痛手を受け、日本人投資家では1億円以上の損を出した人もいると報じられた。

 日本のなかで、「そんなニュースは自分とは関係ないなぁ」と思っている方は少なくないだろう。しかし、夫が隠れて株をして痛い目にあったケースがそこかしこから聞こえてきた。

 そんななかの一人、膨大な隠れ借金が原因で離婚危機にあるのは建設資材会社役員のAさん(仮名・56才)だ。

「2年前にFXを始めました。最初は儲けが出ていたのでこれでノウハウを身につけたと思っていたら、次第に損失額が積み上がっていった。

 まぁ、少しくらい損をしてももっと儲けを出せばいいと友人に借りたり、貯金を切り崩したりしてお金を工面して注ぎ込んでいるうちにみるみる膨れ上がり、最終的には3000万円の借金。妻にはすべて正直に話し家を担保にすることになりました。今は妻と娘とは別居し離婚調停中です。儲けていた時に銀座で豪遊していたことがつくづく悔やまれます」

 隠れ借金の発覚をきっかけに離婚に発展するケースは珍しくない。多重債務や破産に詳しいアディーレ法律事務所の島田さくら弁護士が言う。

「なんとか返済ができているうちはまず周囲にバレることはありませんが、支払いが滞り督促状がきて発覚するというケースが多い。債務返済の相談にいらっしゃったご夫婦が、そこから離婚の相談を始めることもあります」

 不動産営業のBさん(仮名・44才)は妻の貯金に手を出してしまった。年収300万円で小遣いは月1万円。ランチはコンビニで済ませ、誘われても外食はしない。少しでも小遣いを増やそうと、妻に隠れて自転車で通勤し会社支給の交通費を浮かすなど涙ぐましい努力をしてきたが、あるとき魔が差したのだ。

「妻がやりくり上手で500万円くらい貯金があることを知ったんです。ここは“株で儲けて一発逆転”と証券口座に全額入金。しかし素人がそんなにうまくいくわけがなかった。信用取引に手を出してしまい、500万円のほとんどを失い残ったのは数千円でした…」

 額が大きすぎるため、観念して妻に打ち明けると「出て行け!」「離婚だ!」と罵詈雑言を浴びせられた。

「今預貯金は完全に妻の管理下にある上に、罰として休日にビラ配りのアルバイトをさせられています。1日配っても500枚が限度。1枚2円で1000円の支給ですが、妻に全額献上しています」

※女性セブン2015年2月12日号

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