芸能

ギョーカイがみんな首をかしげる 川田裕美アナのフリー宣言

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の情報網で最新芸能ニュースを深掘りしていく連載「芸能耳年増」。今回は、読売テレビの川田裕美アナウンサーを斬る!

 * * *
「ずいぶん思い切ったね」

 2月27日で『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)を卒業。3月末で退社してフリーになる読売テレビの川田(かわた)裕美アナに対する周囲の反応だ。

 実は私も、そう思った。和歌山大学経済学部を卒業し、2006年4月、同社に入社した川田アナは、『ミヤネ屋』が関西ローカル放送だった時代からレギュラー出演していたのを始め、『大阪ほんわかテレビ』や『朝生ワイド す・またん』など読売テレビの人気番組を次々と担当。仕事にはひじょうに恵まれていたので、それを捨ててフリーになるのって、どおよ?と思ったのだ。

 特に、2011年4月、「読売テレビの広末涼子」と言われていた前任の森若佐紀子アナの産休に伴い、『ミヤネ屋』のアシスタントになってからの川田アナは、初めのほうこそ固かったが、朝日放送出身のフリーアナ、宮根誠司さんともすぐに馴染み、この4年間、完璧にアシスタントをこなしていた。

 その日のニュースをフリップやパネルを使って川田アナがメインで仕切ることも多いのだが、私は川田アナが段取りを失敗したり、言い間違いをしたという場面を見たことがない。恐らく、収録よりも生放送に強いタイプ。さらには、ガダルカナル・タカ、梅沢富美男、森永卓郎を始め、キャラクターの濃いおじさんコメンテーターの扱いもひじょうに上手だ。

 生に強く、猛獣遣いの女子アナのトップといえば、元フジテレビの中井美穂が真っ先に浮かぶ。そういえば川田アナは中井さんに似ているかもしれない。

 読売テレビは自社制作の番組も多いし、お笑い芸人の割合が高いものの毎日芸能人が多数やってくる。さらには阪神タイガースのお膝元でもあるため、同球団のOBと同社のアナウンサーは頻繁に交流している。川田アナも『ミヤネ屋』のコメンテーターである赤星憲広氏とは何度も食事に行く仲だという。

 というワケで、在京局の女子アナと同じぐらい華やかな毎日だし恵まれているというのに、なんでフリーに? もったいない…と多くの人が首をかしげているのである。

 先日、「美保子さんとは今日が最後」とメイク室で挨拶をしてくれた川田アナと『ミヤネ屋』最後の共演をした際、今後のことについて話を聞いてみた。

「私は、『NEWS ZERO』で山岸舞彩の後に決まってたりして? と勘ぐってたんだけど…?」と言うと、「入り込む隙、ありますかねぇ?」と逆に川田から聞かれてしまった。

『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』(NHK)で人気を博し、日本テレビ幹部がレッドカーペットを敷いたかのように出迎えた山岸舞彩は、『NEWS ZERO』ではどういうワケかあまりいいところがない。その『~ZERO』に系列局の『ミヤネ屋』で人気の川田アナが入るのは狙いとしては正しいと思うのだけれど、「そんな話は全くありません」と川田は言うのである。

「だとしたら、思い切ったよね」と言うと、彼女はこっくり頷いた。

 素顔の川田アナは、ふっくらした頬に特徴があるチャーミングなルックスに似合わず、正直な物言いで人気を博している。忘れられないのは、『ミヤネ屋』の記念すべき第1回目の放送で、彼女が中継先で一般女性にインタビューをしていたときのことだ。話がムダ毛処理に及んだとき、「私も冬はしていません!」と発表。当然、宮根さんにツッコまれ、その後しばらく川田は陰で「腋毛ボーボーの川田」と言われていた。

 また、『ミヤネ屋』で理不尽なニュースを扱うとき、キッとした表情で怒りを表し、女子アナらしからぬ表情がワイプで抜かれることもしばしばだ。

 そんな、とてもキャラクターのある女子アナなので、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の「女性キャスターVS女芸人」という括りのとき、川田アナの名前を挙げるも、運悪く収録日が彼女の夏休みと被ってしまい、出演が叶わなかったことがある。川田は、「すごく出たかったです。また宜しくお願いします」と悔しそうだったが、まさか、あの出来事が川田に火を付けてしまったのか。

 はたまた彼女と仲のいい毎日放送出身のフリーアナ、吉竹史(よしたけ・ふみ)が、同社退社直後に『Oha!4』(日本テレビ系)のレギュラーを勝ち取り、「やっと福岡の祖母にテレビに出ている姿を見せられる」と大喜びしたことや、直後に『~さんま御殿!!』に出たことも川田を刺激したのかもしれない。

 さらには、スイーツ・コンシェルジュの資格をもつ川田は『行列のできる法律相談所』(同)の「勝負差し入れナンバーワングランプリ」シリーズで手腕を発揮。“全国ネット”出演の反響を立て続けに実感したと思われる。

 所属事務所は、あのセント・フォース。「女優業にも興味がある」という川田と、先日、“最後の共演”をした際、私は同社御用達のグラビア、週刊文春の『原色美女図鑑』出演を提案しておいた。宮根さんも、それには賛成のようだった。「グラビアなら修正、きくしなぁ」と…(苦笑)。

 それが実現した際には、どうか腋毛の処理だけは忘れずに施してほしい。

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