ところが、まるで全女の亡霊がよみがえったかのような試合が行われてしまった。こぶしで顔面を殴り続け、セコンドがタオルを投入れようやく試合が止まった。なぜ、それほど感情をたかぶらせてしまったのか。
安川惡斗は安川結花の名で女優活動もする女子プロレスラーだ。ヒール(悪役)だが美女レスラーとして知られ、病気やケガによる欠場も多いがタイトル戦など華やかな場所に立つことが多い。
一方の世IV虎は元ヤンキーでニックネームは女番長。運動能力が高く、女子プロレスの将来を担うと期待されている。3月28日に公開されるドキュメンタリー映画『がむしゃら』のなかで、映画の主人公である安川について問われた世IV虎はカメラに向かって乗り出すように「キライです」と宣言し敵意を隠さない。