ライフ

室井佑月 子供が落ち込んだ時にかける言葉は「しゃーねーな」

 受験失敗、就活難航、失恋…わが子が壁にぶち当たった時、親はいったいどう声をかけるべきなのだろうか。1男の母で雑誌モデル、レースクイーン、女優、銀座高級クラブホステスなどの経歴を持つ、作家でコメンテーターの室井佑月さんに聞いた。

 * * *
 子供にかけられる言葉は「まぁ、しゃーねーな」、このひと言じゃないですか。これ以外にないでしょう。

 うちの息子は2年前に中学受験をしたんだけれど、送り出すときも、「じゃーなー、終わったらここで待ってるからなー」だけ。あんまり親が必死すぎてもプレッシャーになるんじゃないかな。それに、本人は一生懸命頑張ってるんだから、「もうちょっと頑張ればよかったね」なんてことはとても言えない。

 息子は今第2志望だった学校に通ってるけど、そこに合格したときも「こっちの学校の方があなたにはよかったんじゃない」なんて言わなかった。だって、だったら最初からそっちに進めばいいじゃん、てことになるでしょ。

 子供にとって大事なのは失敗しても、社会人になって自分でちゃんと稼げるようになることだと思うの。だから、どこの学校に入ったかということはあんまり関係ないと思う。

 今通ってる学校は生徒ひとりひとりへのケアが手厚く、結果的に息子には合ってたと思う。学習時間がきっちりと決められていて、課題を提出しないと先生が怒ってくれる環境がね。運動部に入って、友達もたくさんできた。

“第2志望だから勉強は楽勝”と思ってたみたいだけれど、そうでもないみたいで赤点をとると部活禁止になるから勉強も必死にやっています。1番のところに進めなかったからそれで人生ダメになる、なんてことはない。それに失敗していちばん悔しいのは本人。だから、親は軽い気持ちで「まぁ、しゃーねーな」ですよ。

※女性セブン2015年4月2日号

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト