なんだかんだいって、嫁は姑に気を遣うもの。手料理が口に合わないだなんて、なかなか言えたものではありません…。愛知県に住む自動車メーカー勤務の女性・Sさん(40才)は、夫(44才)の余計な心遣いで、むしろ面倒くさいことになってしまうという。
* * *
ダンナの実家は歩いて10分。嫁姑の仲が悪いわけじゃないし、姑とは洋服のバーゲンに出かけたりもするのよ。だけど、ダンナが間に入ると話は別。私が残業とわかると、ダンナは「じゃ、夕飯はあっちな」と実家に電話しちゃうんだわ。
「お前だってあわてて夕飯作らなくていいし、食費だって一食浮くし、オフクロも喜ぶ。まさにウィン・ウィンだ」と。
まさか「姑の作った料理を気を使いながら食べるなら、コンビニ弁当の方がまし」とも言えず、結局、帰りがけに手土産のケーキを買うハメに。
ケーキ6個、3000円弱は、「オレは頼んでないから」とダンナは出さず、私の出費。
そのくせ食べるとなると子供を押しのけて、「これもおいしそうだし、こっちも捨てがたい」と大騒ぎ。義母が「食べる? あーん」と言えば、うれしそうに「ああーん」って、子供には見せたくないバカ面さらし。
それだけじゃない。自分の分をかっ込むように食べたら、義母のを半分以上つつき回し、私のに手を伸ばした後、子供たちに「頼む、ひと口」って。
それを見て息子は、「パパ、変」と顔をゆがめるの。実家とか母親って、男の価値を下げるものなのね。
※女性セブン2015年4月2日号