第二の作戦は、安藤優子の「直撃」である。この番組で疑問なのは、直撃と言いつつ、あまり直撃感がないこと。安藤といえば1993年のロシア騒乱現場で銃撃戦の最中「(カメラを)まわして、しゃべるから!」とマイクを持って突進した猛者である。おそらく本人も心の中では「クロワッサンでボンジュールと言ってる場合か!」と自身で直撃したくてウズウズしているはず。ペットが笑いますとか、こんなところから大根が生えたとか、できるだけちっちゃいネタがいい。それをどう面白く伝えるか。事件と聞けば走り出し「中継車より私が先に着いていたこともある」という“いつでも出動態勢”安藤の直撃魂を今こそ活かすべきだ。
そして最後に提案したいのが、安藤優子「ひとりダメ出し会議」。これまでニュースでは多くの識者に「〇〇さん、これはどういうことなんでしょうか」「常識的に考えてこれはどうかと思いますが」などと話を振って、内容の鋭い深堀りをしてきたキャリアを活かし、自らのMCぶりを振り返るひととき。「う~ん、ここでは高橋さんにこう切り返すべきでしたね」「もっとバターの風味について詳しく語ったほうがよかった」ひとりで振ってひとりで答える。こんなコーナーも他のMCにはできない。
番組のラスト、指でもって「グッディ~」とやるポーズにまだまだ気恥ずかしさが出ているMC安藤。もっともっと攻めてくれ!