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東日本でも注意が必要な黄砂とPM2.5 衣服はたくのは厳禁

 花粉症の季節が終わったかとおもいきや、この時期に話題となるのが中国大陸から日本列島に飛来してくる黄砂やPM2.5だ。

 気象庁の公式サイトを見ると、黄砂やPM2.5が多く飛散しているのは主に西日本。しかし、環境科学が専門の摂南大学名誉教授・宮田秀明さんは「関東にもPM2.5は飛んできている」と指摘する。

「季節によって風が吹く方向が違うため、PM2.5は一年を通してどこに飛んできてもおかしくありません。微粒子はなかなか落下せず浮遊して長距離輸送されるため、かなり広範囲に拡散します。PM2.5より粒子が大きい黄砂がハワイで確認されることもあるくらいです。東京、大阪でも油断せずしっかり対策をとりましょう」

 では、黄砂やPM2.5から身を守るにはどういった手立てがあるのだろうか。宮田さんは「濃度が高いときは外出を控えるのがいちばん」と前置きした上でこうアドバイスする。

「外出するときはPM2.5に対応したマスクをつけ、出先から帰ってきたらうがい手洗いを必ずすること。マスクは顔にフィットして隙間がないものを選びましょう。衣類は玄関の外でほこりとりブラシを使ってほこりを落としてから家に入る。そのときに注意しなければいけないのはパタパタとはたかないことです。はたくと舞い上がった粒子を肺や鼻から吸い込んでしまうので静かに落としましょう。

 また、静電気は微粒子を呼び寄せるので、静電気対策が有効です。木綿やシルク、麻といった天然素材の服だと静電気が起こりにくいですし、市販の静電気防止スプレーも効果があります。家では部屋はできるだけ隙間を防いで外気が入り込まないようにし、部屋の中ではPM2.5に対応した空気清浄機をつけるといいでしょう」

※女性セブン2015年4月30日号

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