実際に城郭を訪れる人も増え続けている。天空の城として人気の兵庫県朝来市の竹田城趾は2014年に10年前の20倍超を記録、愛知県犬山市の犬山城も2013年の入城者数が21年ぶりに44万人を超えた。大天守の一般公開を始めた姫路城は、1日の入城者が1万5千人を突破して入城制限をもうけるほどになっている。
「その時代のお殿様が威信をかけて建てた城郭には、いろんな楽しみ方があります。桜の名所が多いように観光地として、歴史に思いをはせる場所として、建築様式についても楽しめます。お城がある地元の自治体側もローカル検定やボランティアガイドを養成したり、おもてなし武将隊などでリピーターを増やし、地域住民からの関心も高まってよい相乗効果を生み出していますよ」(前出・早川さん)
きっかけはスタンプやゆるキャラであっても、じっくり学ぶ人が年齢問わず目立つのが最近の特徴だ。一昔前は中高年の趣味と言われがちだった城めぐりだが、年齢を問わない趣味となりつつあるらしい。