ライフ

老いの装い「埴輪妖怪」ハイネック長Tに半袖チュニック重ね着

 アラ還世代が出演するフジテレビ系の昼ドラ『プラチナエイジ』を絶賛するファッションプロデューサー植松晃士さん。しかし、そこにも“埴輪妖怪”がいたと指摘する。その“埴輪妖怪”とは一体何なのか? 聞いてみました。

 * * *
 埴輪妖怪の大きな特徴はハイネックの長袖Tシャツの上に半袖チュニックの重ね着。ボトムは当然、ズ・ボ・ン!

 ゴルフの練習やスポーツジムに行くのならともかく、大人のデイリーウエアで、今さらあのレイヤード(重ね着のこと)はナシでしょう。

 そんなわけで、埴輪妖怪撲滅運動に邁進する私は、ドラマの中でこのスタイルが何を意味するのか、考えてみました。

 スタイリストさんは、お洋服でその役柄のキャラクターを表現するのがお仕事です。例えばホステス役なら、紫とか赤とか扇情的な色のお洋服に、ゴールドのアクセサリーをじゃらじゃらとつけているのがお約束。あるいは、ちょっと浮き世離れしたお嬢さま役ならば、フリルのブラウスにピンクのカーディガン、フレアースカート。

 こんなふうに、私たちがひと目見て納得できる、「キャラクターを象徴する装い」があるものです。

 ですから、スタイリストさんがこのドラマの中で、あえて登場人物に“埴輪の装い”をさせる真意を必死で探ってわかりました!

 つまり、「埴輪=アラ還」は、世間様が考えているオフィシャルスタイル(制服)なんです。

 裏を返せば、首のしわを隠すためにハイネックを着て、ウエストラインをごまかすためにチュニックを重ね、中途半端なシルエットのズボンをはいて安心する。

 そして、これこそ「老いの気配」を身にまとうということに本人だけ、気づきません。たとえ35才だろうと45才だろうと、この格好をすることで、世間的な評価としては、十把一絡げに「おブスなアラ還の箱」に入れられてしまいます。恐ろしいことだとは思いませんか?

※女性セブン2015年5月28日

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン
現場は246号線からすぐの場所だった
「マンションを出たら血溜まりが見えて…」世田谷・韓国籍40代女性切りつけ事件、近隣住民が証言 閑静な住宅街で“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
オリエンタルラジオの藤森慎吾
《オリラジ・藤森慎吾が結婚相手を披露》かつてはハイレグ姿でグラビアデビューの新妻、ふたりを結んだ「美ボディ」と「健康志向」
NEWSポストセブン
川崎、阿部、浅井、小林
〈トリプルボギー不倫騒動〉渦中のプロ2人が“復活劇”も最終日にあわやのニアミス
NEWSポストセブン
別居が報じられた長渕剛と志穂美悦子
《長渕剛が妻・志穂美悦子と別居報道》清水美砂、国生さゆり、冨永愛…親密報道された女性3人の“共通点”「長渕と離れた後、それぞれの分野で成功を収めている」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《母が趣里のお腹に優しい眼差しを向けて》元キャンディーズ・伊藤蘭の“変わらぬ母の愛” 母のコンサートでは「不仲とか書かれてますけど、ウソです!(笑)」と宣言
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン
24時間テレビで共演する浜辺美波と永瀬廉(公式サイトより)
《お泊り報道で話題》24時間テレビで共演永瀬廉との“距離感”に注目集まる…浜辺美波が放送前日に投稿していた“配慮の一文”
NEWSポストセブン