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猿がおしぼり運ぶ割烹居酒屋 海外からの客が増えて大忙しに

居酒屋の看板中居の猿・福ちゃん

 宇都宮駅から車で10分、工業団地そばにある居酒屋の看板に明かりが灯ると、なぜか外国人が続々とのれんをくぐる。席についた彼らにおしぼりを運んできた従業員は?

「私の仕事は、おしぼりやビール瓶をお客さまに運ぶこと。何年か前に私たちの仕事ぶりがYouTubeで紹介されてからというもの、海外からのお客さまが増えちゃって、毎日大忙しなの」

 彼女の名前は、福ちゃん。店名入り法被(はっぴ)を粋に着こなす立派な仲居さんなのである。

『かやぶき』にサルがやって来たのは、20年ほど前のこと。店主の大塚薫さんが日光で一目惚れし、苦労して手に入れたという。最初はペットとして飼っていたのだが、2番目に来たサルのやっちゃんを店に連れて行き、

「おしぼりを『渡してきて』ってあずけたらちゃんと手渡したもんだから、お客さまは大喜び! それ以来、やっちゃんの仕事になったのよね」

 20才になったやっちゃんは引退して、現在は福ちゃんとゆめちゃん、修業中の子ザル2匹でお店を切り盛り。店の電話は予約や問い合わせで鳴りっぱなしだ。大塚さんとの関係を福ちゃんに聞いてみると、

「仕事中は店主と従業員、それ以外は親子って感じかな」

 と照れ笑い。接客が一段落すると“お父さん”に抱っこをせがむ福ちゃんは働き者で愛嬌抜群、自慢の看板娘なのである。

<福ちゃんのプロフィール>
名前:福ちゃん ♀
年齢:15才
種類:ニホンザル
勤務先:割烹・居酒屋かやぶき(栃木県宇都宮市)
職種:接客業
主な仕事内容:おしぼりやビール瓶などをお客さまに手渡しで運ぶ。ときにはダンスなどのショーを行うことも。
お給料:毎晩のヤクルト。
好きなこと: お父さん(飼い主さん)の抱っこや腕枕で寝ること。
嫌いなこと:ひとりぼっち。
現在の悩み:なかなかダンスがじょうずにならないこと。
将来の夢:踊れるアイドル!

※女性セブン2015年5月28日

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