ライフ

ヘヴィメタ、アルコール禁止 学園祭の規制強化を識者が考察

 青山学院大学の学園祭でヘヴィメタルバンドの出演が禁止される騒ぎが起きた。アルコールを禁止する大学もある。いまどきの学園祭事情について、千葉商科大学国際教養学部専任講師の常見陽平氏が考える。

 * * *
 今回は今どきの学園祭でのバンド演奏事情について、徒然なるままに考えてみましょう。

 ヘヴィメタル好きかつ、大学教員である私にとって、面白い炎上案件を発見しました。青山学院大学の相模原祭実行委員会アカウントが、5月19日にステージの募集団体について、

「デスメタルやヘヴィメタル等のジャンル以外でのバンド演奏を募集しております。幅広い年代の方が多く来場してくださる相模原祭に合った演奏という理由で今回の判断となりました。」

 とツイートし、炎上気味になった件です。5月20日には、

「【参加団体募集についてのお詫び】たくさんの貴重なご意見ありがとうございます。この度は、当アカウントでの不適切な表現により、不愉快な思いをさせてしまい誠に申し訳ありませんでした。謹んでお詫び申し上げます。」

 というツイートをし、お詫びしているのですが。

 反論も多数寄せられています。面白かったのは、上智大学の公認ヘヴィメタル・ハードロックサークルのSSSという団体がTwitterで反論していたことですね。

「従って、 『幅広い年代の方が多く来場してくださるのでヘヴィメタル以外の演奏を許可』という判断は独善的であるばかりか、音楽の文化的多様性をも否定する偏見に満ちた思考の帰結に思われて仕方がありません。」(5月19日のツイートより)

 いやあ、わかりやすい炎上案件ですね。まず、このデスメタルやヘヴィメタルはうるさい音楽であるのは間違いないわけですが、このような規制というか、差別はこの手のジャンルのファンが怒り出すツボなのですよね。

 いや、この手の音楽が迷惑なのは、本人たちもわかっているんですよ。ただ、このような言い方をされると、思わず反射的にツッコミたくなるわけですよ。「俺達の音楽を否定された、キー!」となるのがわかりやすい反応ですが、次のような、やや頭の良い(面倒くさい?)反論もありえますね。

「幅広い年代の方が多く来場するというが、いまやメタルは高齢者のファンが多いことをわかっているのかッ!」

「最近はアニソンや、アイドルの歌ですらメタル調があるんだぞッ!」

「デスメタル、ヘヴィメタルはダメだというが、じゃあ、ハードロックならOKなのか!?ジャンルの違いを説明できるのかッ!」

「そもそも、ロックとは反逆の音楽なのだよッ!静かな演奏だが歌詞が過激なバンドはどうするんだッ!」

「幅広い年齢層が来場するなら、じゃあ、演歌バンドなら出すのかッ!?」

 私ならこうツッコミますね。

 Twitterで入ったタレコミ情報によると、青学にはたしかにデスメタルバンドが多いのだとか。軽音サークルからサザンやラブサイケデリコを輩出した大学なのに、意外ですね。たしかに、学園祭に行ったらメタルベンドだらけだと、うるさいという問題というよりは、同じようなバンドだらけということが気になるかもしれませんが。

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン