国内

聖地蒲田の羽根つき餃子 生みの親が明かすおいしく作るコツ

 東京・蒲田は、多くの餃子専門店がひしめく。蒲田の餃子といえば、パリッと香ばしい羽根つき餃子が有名だ。その元祖を訪ねた。

「中国にいたころ、大連で食べたパリパリの焼き肉まんがおいしかったの。それを思い出して餃子に羽根を付けました。たくさん焼いて試した結果、羽根は水20に対して小麦粉1。この比率が薄くパリッと焼けるんです」

 こう話す『■好(■=にんべんに「尓」 ニーハオ)』の店主・八木功さん(81才)こそ、羽根つき餃子の生みの親だった。

 厨房では八木さん秘伝のレシピを元に、中国人の料理人たちが黙々と餃子を包んでいる。その数、なんと1日に5000~8000個!

「粗挽き肉に豚骨と鶏がらスープを混ぜ、一晩寝かせてスープをたっぷり染み込ませる。これがうちのおいしさの秘密。味がしっかりついているので、まずはそのまま食べてみて」(八木さん)

 黄金色の繊細な羽根が舌の上でパリッと崩れ、噛み締めるともちもちの皮の中から、肉のエキスがジュワ~ッ。にんにくが入っていないので、あっさりして何個でも食べられそう…。

 八木さんが成功した『ニーハオ』を追うように、弟妹たちも餃子店を開店した。弟の店が『金春(コンパル)』、妹の店が『歓迎(ホアンヨン)』で、この3店舗が蒲田の餃子御三家と呼ばれる。同じ羽根つきでも、その薄さや食感、あんの味が全然違う。餃子の街、蒲田で御三家の味を食べ比べるのがおすすめだ。

【店舗データ】
■ニーハオ 別館(本館は休業中)
【住所】東京都大田区蒲田4-25-7ハネサムビルB1F

※女性セブン2015年6月4日号

関連キーワード

トピックス

硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン