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女子校出身者たちが語るマウンティング争い その壮絶な実態

 昨今、『女子校育ち』(辛酸なめ子・著/筑摩書房)や『女子校力』(杉浦由美子・著/PHP研究所)など、“女子校あるある”を論じた多くの書籍が女子校出身者に共感を呼んでいる。そこには男性にはわかりにくい女子校ならではの文化があり、目に見えない多数のマウンティング(格付け)に悩まされる女性も少なく無いと解説されている。

 実際、都内の名門女子校に小学校から高校まで12年間通ったという女性たちに話を聞いたところ、女子校育ちというだけで様々なマウンティングを経験することがわかった。以下、彼女たちの証言をもとに、代表的な5つをまとめた。
 
【その1】内部進学と外部生
「小学校から進学している生徒のなかに、中学受験や高校受験で入ってくる子が入ってくると、そこで立場が一部シャッフルされたり、逆にカースト(上下関係)がより強化されたりすることがあります」(32歳・保険会社勤務)

【その2】大学受験
「大学受験をきっかけに『あの子が受かるなら私だって受かるはずだった』『全然勉強してなかったくせにあんなにいい大学に受かるなんてムカつく』などと陰口を叩く子もいましたね(笑)。『うちらはみんな一緒』みたいなテンションだった女子たちが、いきなり目に見える指標で形勢逆転する経験が大学受験だった気がします」(26歳・メーカー勤務)

【その3】彼氏
「大学生になると高校時代には地味だった子に、いきなり彼氏ができたりするんですよ。有名大学のサッカー部のキャプテンやミスター○○大学と付き合って自慢する子や、大手代理店の年上彼氏ができたり、ITベンチャー社長の愛人になる子なんかもいて、次々に彼氏自慢でマウントを取りあっていましたね」(25歳・IT系企業勤務)

【その4】内定先
「『なんであの子が?』ということが多いのが就活でよく起こります。自分よりもランクが下の大学だったのに一流商社や大手代理店に受かったりすると『あの子はコネだよね』という話題が出たり。女子校仲間で集まると、一般職と総合職組で空気が違ったりすることもありますね」(24歳・テレビ局勤務)

【その5】結婚
「25、26歳頃からポツポツと結婚し始めるんです。旦那の職業とかでマウントを取り合ったりすることもあるし、結婚式の二次会に行くと全身ブランド物でがっちり固めている子と、結婚には縁遠そうな子がいたりと二分されますね。女子校時代は男子と話したこともなかったような子が、いち早く高収入イケメンと結婚したりするとみんなで驚いています」(30歳・広告代理店勤務)

 もちろん同様のマウンティングは、女子校に限らず起こり得るものだろうが、女子校出身者は連帯感が強いため、よりそれが明確になっているのかもしれない。

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