全部のキャラを見比べて、ルックスやネーミングなどで「推しキャラ」を決め、同僚や友達にも頼みながらせっせと投票することで上位に押し上げるのも一興。あるいは、好きな食べ物に関係が深いキャラ、たとえばですが、伊勢うどんなら「伊勢まいりん」や「伊勢とりぃ」(どちらも三重県伊勢市)、松阪牛なら「ちゃちゃも」(三重県松阪市)、ネギなら「ねぎっちょ」(岐阜県羽島郡岐南町)を応援すると、毎日を楽しく過ごせるでしょう。
昔好きな人と旅行した土地のキャラを応援すれば、投票するたびに甘酸っぱい思い出がよみがえってくるだろうし、嫌いな上司が東海三県出身の場合、出身県以外の二県のキャラにせっせと投票することで、小さな復讐を果たした気になるという活用法もあります。行きつけの飲み屋の女の子が東海三県出身だったら、その子と縁が深い町のキャラに目の前で投票してあげれば、きっと感激されて一気に親密になれるに違いありません。
縁やゆかりがない場合は、こんなふうに自分の生き方や欲求と向き合いながら、大人としての清き一票を投じましょう。東海三県出身や在住のみなさんも、素直に生まれた町や住んでいる町のキャラに入れたいと思うか、何らかの理由で別の町のキャラに入れたいと思うかなど、自分と地元との関係を見つめ直すきっかけにもなります。
いたいけな女の子を利用したCDの販売促進に乗っかるわけでもなく、しがらみに縛られて利権合戦の片棒を担ぐわけでもない――。「JIMOキャラ総選挙」は、選挙の原点や真の醍醐味を思い出させてくれる効能もありそうです。いや、気のせいかもしれませんけど。