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ジャーサラダ 夏場の持ち歩きはせいぜい2~3時間くらいまで

 野菜とドレッシングを層状に密封できる広口のガラス瓶に詰めたサラダで、ニューヨーカーを中心に流行中。そんな「ジャーサラダ」は、手軽でヘルシー、冷蔵庫なら5日保管してOK、そして持ち運べるとあって、芸能界でも大ブーム。

 ローラ(25才)は自身のブログでレシピを紹介。梨花(42才)は、出演した『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の中で、「イケてる女子のアガるモノ」としてジャーサラダを挙げた。他にも遼河はるひ(39才)や吉澤ひとみ(30才)らもブログでジャーサラダを公開し、おしゃれに敏感な女性たちの間で話題になっている。

 しかしこれから夏に向かうこの季節、危険な食べ物になる可能性が高いという。管理栄養士で料理研究家の浜本千恵さんがこう警鐘を鳴らす。

「気温も湿度も上がっていくなかで、菌が繁殖しやすくなり、食材が腐る可能性が高くなります。ジャーサラダの場合、きちんとした手順で利用しなければ、食材の腐敗がすすみ、食中毒などの危険も高まるんです」

 かつて岐阜県では小学校給食の「おかかサラダ」から食中毒の原因となるO-157が検出されたこともあり、野菜による食中毒患者数は決して珍しくない。死者が出た報告もあがっている。それでは高温多湿のなかでも、ジャーサラダを楽しむにはどうしたらいいのか?

「まずはジャーの煮沸を徹底してください。煮沸後は、菌がついているかもしれないので布巾では拭かず、自然乾燥。また食材を詰めていくときも、煮沸したトングやお箸を使います。そのとき手はきれいに洗ってくださいね。ただ、きれいに洗ったからといって、食材を直接手でつかんではいけません。指や爪の間に雑菌がついていたりして、それがジャーの中で繁殖するかもしれないからです」(前出・浜本さん)

 また食材の水気は残らず切って、ボイルした食材は必ず冷蔵庫で完全に冷やしてから詰めるのが鉄則。そして食材選びで気をつけるべき点は、たんぱく質が多く、生っぽいもの。

「卵やハムは彩りもきれいですが腐りやすいので避けたほうがいいですね。味付けは、酢やしょうがなど、抗菌・殺菌作用があるものを使うといいでしょう」(前出・浜本さん)

 またジャーサラダは冷蔵庫で5日ほど保管できるといわれているが、これからの季節はせいぜい3日が限度。

「“持ち歩ける”というのもジャーサラダの人気の理由のひとつですが、必ずクーラーバッグに入れて、その中に必ず保冷剤も入れるようにしてください。持ち歩きは量にもよりますが、せいぜい、2、3時間くらいだと思っていたほうがいいと思います」(前出・浜本さん)

※女性セブン2015年7月2日

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