国内

リベンジレイプ被害者女性が悲痛告白 ネット掲示板に偽投稿

「リベンジポルノ」は、元交際相手の裸の写真や動画をインターネット上に載せる悪質な犯罪行為である。写真の公開だけではない。「リベンジレイプ」を目的として、相手の住所や電話番号などを晒した上で、「私を犯してほしい」と誘う嘘の書き込みまでが横行している。

 疑似レイプ愛好者が集う掲示板はネット上に複数あったが、書き込みの数が圧倒的に多いのは、「P」と「Q」(ともに仮名)の2つ。そこには女性の写真や名前のほか、電話番号、メールアドレスとともに〈犯してくれる人を探している〉などのメッセージが添えられていた。使われていない電話番号やメールアドレスなどが記された書き込みも多かったが、本人につながる投稿もあった。
 
〈私はドM。いじめられるとヌレヌレになるおんな。080××××××××〉
 
 3月23日に書き込まれていたこの携帯電話の番号にかけると、若い女性が出た。番号がネットの掲示板に書かれていたことを告げ、「レイプ願望がある」と書き込まれていたことについて聞くと、彼女は「は? ありえない!」と否定し、こう続けた。
 
「3月以降、“エッチしよう”とか“いじめてやる”といった電話がかかってくるようになったんです。気持ち悪いから知らない番号には出ないようにしていました。誰かが私を困らせるためにやったのでしょうか……」
 
 彼女は顔写真だけだったが、裸の写真を使われるケースも多い。
 
 関西地方の住所とともに名前やメールアドレスが書かれていたA子さんは、セックス中の姿を写した、いわゆるハメ撮り写真が掲載されていた。女優の本田翼に似たA子さんは、学校の制服を途中まで脱がされた状態で撮影されていて、体位を変えた複数枚の写真が載せられていた。
 
 A子さんと連絡を取ることができた。彼女はまだ10代だった。写真を見せると「これ、私です……」と絶句した。
 
「実は最近、知らない人から“今日は何時の電車に乗るの?”とか“近所に住んでるから学校の帰りにレイプしてやろうか”といったメールが送られてきました。裸の写真についてはいいにくいのですが……、以前、援助交際したことがあって、その時に撮られたものだと思う」
 
 掲示板には〈この女はサポ(援助交際の隠語)経験アリ〉などと書かれていた。
 
「学校の後輩がなぜか援助交際のことを知っていて、“学校にバラされたくなかったらヤラせろ”って迫られたこともありました。彼もこの掲示板を見たのかもしれません」(A子さん)
 
 彼女は援助交際相手に写真を撮らせたことを後悔していた。

※週刊ポスト2015年7月3日号

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン